2年連続M-1審査員で物議かもした「海原ともこ」 関西人しか知らない“大御所扱い”のナゼ
お笑いコンビ・令和ロマンが史上初の2連覇を達成し、大きなインパクトを残して幕を閉じた「M-1グランプリ2024」。松本人志が不在のなか、審査員が9人制となったことも話題となったが、なかでも紅一点選ばれた、お笑いコンビ「海原やすよ ともこ」の海原ともこ(52)の審査内容に賛否両論の声があがった。 【写真】「パワハラ報道」があっても芸能界から干されなかった女性芸人はこちら 「とくに注目を浴びたのが、ファーストラウンドの2組目・ヤーレンズが披露したネタへの評価。彼らは、変なおにぎり屋さんの店員と客のやりとりを、名曲や名作などのもじりをたっぷり取り入れ表現しましたが、825点と思ったより点数が振いませんでした。ここで、審査時に海原さんは『もっとしょうもないもの見たかった』とコメントしたんです。その意味がわかりづらく、その後も『いや、なんかもっと、なんかもっと……』と頭を抱え、言葉を詰まらせていました。生放送なので、MCの今田耕司さんが笑いを誘いながらコメントを打ち切りましたが、視聴者からは『審査員としてダメ。自分の感想を言語化できないと』『全国区じゃないうえに審査コメント下手すぎて本当にジャマな存在』と辛辣な意見がSNSで上がっていました」(テレビ情報誌の編集者) 一方で、ファンや擁護派からは「海原ともこ姉さん知らん奴がM-1語るな」「上手く言葉にできてなかったかもだけどニュアンスでは伝わりましたよ」などと反論の声も上がり、一時「ともこ姉さん」がトレンド入りするほどの注目ぶりとなった。 関西では“テレビで見ない日がない”と言っても過言ではないほどの売れっ子である海原ともこだが、関西以外、とくに東日本では知名度が低い。昨年に続き、2年連続のM-1審査員起用となったが、お笑いコンビとしてM-1に出場したこともない。なぜ“姉さん”と大御所扱いされているのか。 「関東の人にはなじみが薄いかもしれませんが、ともこさんは関西でレギュラー番組を多数持っています。吉本の聖地である、なんばグランド花月で大トリを務めることもあり、芸歴は30年を超える大ベテラン。彼女の祖母は、戦後に活躍した伝説の女流漫才師・海原お浜・小浜の小浜さんで、父も元漫才師というサラブレッドなんです。小学生の頃から漫才を初め、その後、あの中田カウス・ボタンの中田ボタンさんに弟子入り、結成3年目でABCお笑い新人グランプリで最優秀新人賞を取るなど、鮮烈なデビューを飾りました。相方のやすよさんは実の妹なのですが、2人が話しているだけで漫才が成立してしまうおもしろさがある。天才肌と言えると思います」(放送作家)