「断熱カーテン」があれば、エアコンは「20度」でも大丈夫? 効果的な使い方について解説
本格的な冬へと突入し、外はずいぶんと寒くなってきました。出先から帰ってきたら、すぐに暖房を入れて暖まりたいですよね。一方で、ここ最近の電気料金の値上がりで、部屋は暖まっても、財布の中身が寒いなんてことにもなりかねません。 本記事では、電気代を抑えつつ、部屋を暖かく保つ手段の1つとして注目されている「断熱カーテン」と、それを用いた節約方法、効果について解説します。この冬を快適かつお得に過ごしたい人はぜひ一読ください。
断熱カーテンってなに?
そもそも断熱カーテンとはどんなものなのでしょうか。一般的には、部屋の中の適温になった空気が、窓を介して逃げないような断熱機能があるカーテンのことを指します。 例えば、エアコンで暖房を入れた場合、室内を設定温度まで暖める過程では、例え窓を閉めてあったとしても、常に窓から暖かい室内の空気が外へと逃げていき、また、外の冷気が室内に入ってきます。すなわち、室温は外の空気で絶え間なく冷やされながらも、それを上回るエアコンの暖房機能で設定温度を保とうとしていると言えるのです。 これは、ブレーキを軽く踏みながら、アクセル全開で自動車の速度を維持しているようなもので、効率の良い使い方とは言えません。 そこで、断熱カーテンを使うと、室内の空気が外気に冷やされることを抑制してくれるため、エアコンの暖房効率が高まり、電気代も節約できます。
断熱カーテンの節約効果
次に、断熱カーテンで得られる節約効果について説明します。 まず、一般的な世帯の冬のエアコン使用による電気代を見てみます。全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気料金の目安単価は31円/キロワットアワーです。エアコンの消費電力を0.69キロワット、一日の平均使用時間を8時間と仮定すると、ひと月(30日間)のエアコン使用にかかる電気代は約5134円となります。 環境省は冬の暖房の推奨設定温度を20度としています。普段これより高い温度に設定している人もいるかと思いますが、断熱カーテンを使用して断熱効果によって外の冷気を遮へいする等の対策をすれば、20度はじゅうぶん快適に過ごせる温度と考えられます。 なお、暖房の設定温度を1度下げた場合に消費電力量は約10%削減されると言われており、1ヶ月の電気代に換算すると約513円の削減に相当します。