王者マドリーが早くも限界を露呈。〝短期決戦〞では無類の強さを誇るも…【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
復帰のウーデゴーはまだその領域に達していない
ソシエダ戦で、ベンゼマ(右)を中心とした前線は、16本のシュートを放ちながらも1点も奪えず。決定力不足は深刻な状況だ。(C) Getty Images
昨シーズンのラ・リーガ王者マドリーは、好調とは言えないソシエダを崩せず、スコアレスドローでの発進となった。再開後の〝短期決戦〞では無類の強さを誇ったジダン監督の効率重視の戦い方が、限界を露呈している。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2020年10月15日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペ イン』を転載) ―――◆―――◆――― 王者レアル・マドリーは、静かな開幕を迎えている。 レンタルバックのマルティン・ウーデゴーを加えただけの、昨シーズンからまったく代わり映えがしないメンバーで臨んだ開幕(2節)のレアル・ソシエダ戦は、スコアレスドローだった。 「味のしなくなったガムのようだ」 そう厳しく批評する記者もいた。 ただ、ジネディーヌ・ジダン監督らしいチームとも言えた。しっかりとプレッシャーをかけ、ウ
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