新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文4)五輪については議論せず
われわれの覚悟を示した
尾身:ではまずは、長期戦のほうは、これはもうこのウイルスがしたたかなウイルスで、不確定要素がいっぱいあるわけですよね。で、一番最後に長期戦、覚悟という話があるけども、これはわれわれのこのしたたかなウイルスに戦う決意と覚悟を示したことで、長期戦がいつなのかという、そういう質問には誰も答えられないですね、はっきり言って。これはわれわれの覚悟を示したもの。それでそれについてはメンバーの間で意見はまったく、みんな一緒の意見です。 それから独自のメッセージは北海道みたいなものかっていうのは、おっしゃるとおり、そういうことですね。それから一番軽い地域のスポーツやったり学校やったりの、大規模イベントも入るのかっていうのは、それはもう入りません。もちろん。だから大規模イベントは特別に議論してるんですよね。それはさっき言った理由です。いろんなところから来るし、不特定多数がいるし、起きたときのインパクトがもう学校とは違いますよね。 それからもうこれは、最後はそれぞれの先生方に聞かれればいいと思いますけど、政府の立場を、おっしゃることは斟酌したかということですか。そういうことですよね。それは、われわれはさっきの大規模イベントのところも、われわれ、政府がどう考えるかは考えません。むしろ、ここでずっと続けるか、少し条件をはっきりしてやるかにはやはり何を、少なくともいろんな人が何を考えているか、これが社会にアクセプトされるかどうか、われわれも一般市民だけど、つまり協力を、理解されて共感を得て、じゃあ分かったと言っていただけるかどうかっていうのは、これは私なんか長くこの世界にいたんで、これも重要なファクターなんですね。サイエンスのファクターも重要だけど、このメッセージが世の中に受け入れられて一緒にやってみようということが一般のわれわれ市民に受け入れられるかどうかということはみんな考えました。だけど政府がどう思うかということは、われわれの視野には、それはわれわれの目的ではないので。ただ、これがどういうふうに日本の社会にインパクトを与え、あるいは社会の人がどう受けてということは当然考えました。