新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文4)五輪については議論せず
どうなれば大規模イベントを開催してよいのか
西日本新聞:西日本新聞の【イチノセ 01:14:53】といいます。2点伺いたいんですけども、先ほどの大規模イベントの自粛について、やはり専門家の方たちでもずいぶん意見が分かれて、かなり慎重な意見、危機意識が高いということは分かったんですけども、事業者からしてみれば、どのような条件が、時期的な部分、どのような社会情勢になればやっていいという評価をもらえるのか、そうしていいと考えられるのかという点についてお願いいたします。 脇田:議論であったのは、そういった社会情勢ということを議論したわけではなくて、どのような条件であればやってもいいのかということですので、必ずしも社会の条件がどうだからということではなかったと思います。 西日本新聞:関連して、外国から帰国される方の感染の発覚も増えている中で、大規模イベントといえばやはり五輪が、東京オリンピックがあります。外国からの来訪者もかなり多く、多数来られることですし、この開催の可否については現状でどのように評価されているのか、その点についてお願いいたします。 脇田:専門家会議では、五輪の開催については議論をしませんでした。現状は外国からの帰国者の方、あるいは訪日外国人の方で感染が見つかる例がありますし、それから昨日ですか、ヨーロッパ38カ国、プラス、エジプトからの訪日外国人、それから帰国者の方に関しては、検査あるいは2週間の健康観察ですか、そういうところでしっかりと外国からの感染の流入を防いでいこうという取り組みをしていくということになっております。 西日本新聞:開催の可否、その評価については、今はというか、お答えはいただけないということでしょうか。 脇田:今のところは、われわれは感染を拡大させないために取り組んでいくということを話し合ったということになります。そうしますと、そっちですか。どうぞ。
高齢者はあまり外に出ない方が良いというメッセージか
共同通信:共同通信の【スエ 01:17:15】と申します。何点か確認をさせてください。国民への呼び掛けで、高齢者への呼び掛けがございましたけれども、不特定多数の人がいる場所などへの訪問は避けてください。これは、例えば先ほど感染の状況、ざっくり3つのステージで分けていらっしゃいましたが、感染がない場所、そういった地域でも含めて、日本全国の方に対して、高齢者の方はなるべくあまり外に出られないほうがいいという、そういうメッセージでいいのか、それとも感染が続く地域の方を中心に、メッセージなのかというのをあらためて確認させてください。 脇田:必ずしも、これは地域で分けた話というふうにディスカッションしたわけではなくて、高齢者の方へ向けてのメッセージということで議論をしたところです。 共同通信:あともう1点。大規模イベントについて、最初、尾身先生が、いろんなご意見があった、ただ、危機意識は共有してるというお話でしたけれども、そうすると開催の判断についてはもちろん意見が分かれるということですが、皆さん共通して、なるべくなら大規模イベントは、開催は思いとどまっていただきたい、自粛していただきたいという思いは一緒だというふうに理解してよろしいんでしょうか。 脇田:自粛していただきたいというか、要するに大規模イベントで万が一メガクラスターのようなものが出現したときに、やはりかなり感染拡大を抑えるのが難しくなると、そういった危機意識をみんなで共通に持ったというふうに理解しております。