アストンマーティン、限定999台のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」の全容公開
英アストンマーティンは12月11日(現地時間)、PHEV(プラグインハイブリッド)のミッドエンジン・ハイブリッド・スーパーカー「Valhalla(ヴァルハラ)」の全貌を明らかにした。現在、開発は最終段階を迎え、限定999台で2025年第2四半期に生産開始予定としている。 【画像】アストンマーティンのPHEVスーパーカー「Valhalla(ヴァルハラ)」 システム全体で最高出力1079PS/最大トルク1100Nmを発生するPHEVパワートレーンは、828PSを発生するV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンと、251PSを追加する3基の電気モーターを組み合わせた構成。 トランスミッションは新開発のハイブリッド8速DCTを採用し、レスポンスの高い油圧式の電子制御リアディファレンシャルを装備。また、フロント・アクスルに2基の電気モーターを搭載しており、トルクベクタリング、EV専用モード、回生ブレーキなどの機能を実現する。 パフォーマンスでは、最高速は350km/h(電子的に制限)、0-100km/h加速は2.5秒。アクティブ・エアロダイナミクスにより、240km/hから350km/hの範囲で600kgを超えるダウンフォースを達成・維持し、システムにはDRSとエアブレーキ機能も搭載される。 Valhallaは、アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ(AMPT)と連携し、ダイナミクス、エアロダイナミクス、素材分野での専門技術を活用。Valhallaは、公道とサーキットの双方で高いパフォーマンス発揮し、ウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ブランドとしての未来のビジョンを体現するものという。 アストンマーティンの最高経営責任者(CEO)であるエイドリアン・ホールマーク氏は「4年前、私たちはアストンマーティンブランドの変革の旅に出ました。長年にわたって築き上げてきた比類のないラグジュアリーの名声に、F1®からインスピレーションを得た最先端のテクノロジーと、クラス最高水準のパフォーマンスを融合させ、世界で最も成功を収めるブランドとなることを目指したのです。次世代スポーツカーが発売以来高い評価を受ける中、アストンマーティン初のミッドエンジンの量産モデルである究極のドライバーズ・スーパーカー、Valhallaをポートフォリオに加えました。スペック上でもサーキットでの走行でも、最もドライバーにフォーカスした、技術的に最も進化したスーパーカーであるValhallaは、真のハイパーカー性能を備えながら、公道では他のアストンマーティン車同様、実用性と快適さを実現しています。市場で最もエレガントでエキサイティングな車として設計された、唯一無二の存在です。究極のハイパーカーであるアストンマーティン・ヴァルキリーの開発や、エイドリアン・ニューウェイとの協業を通じて、私たちは新たな視点で考える方法を学びました。この知識と新たな手法により、これまでの成功の強みをさらに発展させ、アストンマーティンの新たな歴史の一画を担うValhallaを見守るお客様のために、テクノロジー、パフォーマンス、顧客体験において、クラスをリードする企業としての地位を確立することができました」とコメントしている。
Car Watch,編集部:椿山和雄