「歴史を変えよう」福岡・精華女子、宣言通りの白星で初の4強入り 強豪の桜花学園に1点差勝ち【ウインターカップ】
◆バスケットボール・全国高校選手権ウインターカップ 精華女子66―65桜花学園(25日、東京体育館) 「歴史を変えよう」―。試合前のミーティングで誓い合った精華女子が、有言実行の快挙を成し遂げた。過去24度の優勝を誇る強豪の桜花学園に1点差で競り勝ち。2019年の8強を上回る初の4強入りだ。 ■「うお~スゲー発想」超巨大ヌードルツリー登場【写真】 U17(17歳以下)女子日本代表でもあるエースで主将の清藤優衣(3年)は「精華の強さはベンチも応援席も一体となって同じ気持ちで戦えるところ。みんながいいマインドを持っている」と言う。言葉通りに、終了のブザーが鳴ると一体となって喜び合った。 一進一退の攻防が続き、64―65の最終クオーター残り55秒。留学生で身長189センチのアキンデーレ(2年)が逆転のゴールを決めた。31得点18リバウンドの活躍を見せた2年生に大上監督は「脚も痛い中で献身的にリバウンドも取ってくれた」とたたえた。 アキンデーレは昨年に右膝前十字靱帯(じんたい)を切った。リハビリ中は落ち込むも、清藤主将らが懸命に励ましてくれたことに恩を感じているという。今もある痛みをこらえた原動力は、互いを思い合う強い心がもたらした精華女子の一体感だった。 堅い守りからの一丸攻撃で壁を打破した勢いのまま、3連覇を狙う京都精華学園との準決勝へ。清藤主将は「本当に楽しみで仕方ない。勝てばまた、さらに新しい歴史をつくることができる」。自信をみなぎらせ、頂点へ突き進む。(山田孝人)
西日本新聞社