2024年12月の住宅ローン金利(フラット35、変動金利、10年固定)を予想! 金利の推移、今後の金利動向を確認しよう
変動金利は引き上げ
次に、すでに発表されている銀行の2024年12月の「変動金利」を見ていこう。現在、楽天銀行が金利を発表している。 10年固定金利は、市場金利の上昇に合わせて徐々に上昇してきており、2024年12月の金利も楽天銀行は引き上げている。 【新規借入】(カッコ内は先月比) ・楽天銀行(住宅ローン) 1.832%(前月比 +0.090%) 【借り換え】 ・楽天銀行(住宅ローン) 1.832%(前月比 +0.090%)
10年固定金利は引き上げ
最後に、10年固定金利の来月の金利を見てみよう。2024年12月の「10年固定金利」についても、すでに楽天銀行が発表している。 10年固定金利は各金融機関の主力商品の一つ。2023年は市場金利の上昇に合わせて各銀行とも金利を徐々に引き上げており、その流れが2024年も続いていると見られる。 10年固定金利は、市場金利の上昇に合わせて徐々に上昇してきており、2024年12月の金利も楽天銀行は引き上げている。 【新規借入】(カッコ内は先月比) ・楽天銀行(住宅ローン) 1.832%(前月比 +0.090%) 【借り換え】 ・楽天銀行(住宅ローン) 1.832%(前月比 +0.090%) 10年固定金利は各金融機関の主力商品の一つ。2023年は市場金利の上昇に合わせて各銀行とも金利を徐々に引き上げており、その流れが2024年も続いていると見られる。
市場金利の動向、推移は?
住宅ローンに影響を与える市場金利の推移を見ておこう。 2024年10月に住宅ローンの基準金利を見直し 住宅ローンの変動金利は、市場の短期金利(短期プライムレート)がベースとなっている。その短期金利を動かしているのが日銀の金融政策だ。 日銀は、3月の金融政策決定会合で「マイナス金利政策」を解除、7月には短期金利の誘導目標を「0.25%」程度とする追加利上げを決定した。 これにより、10月には多くの銀行が住宅ローンの基準金利を引き上げた。現時点では大手銀行の住宅ローン変動金利は0.15%程度の上昇にとどまっているが、今後はさらに上昇していくと予想される。 日本の10年国債は上昇傾向にある 次に、住宅ローンの固定金利のベースとなる、長期金利(10年国債)の動向を見ておこう。 長期金利は上昇傾向にある。日銀は長年、10年国債金利の上限目標を1%とする金融緩和政策により低金利を維持してきたが、2024年3月19日の金融政策決定会合で撤廃を決めた。 さらに7月31日の金融政策決定会合では、今後1~2年程度の国債買い入れを減額し、保有している国債残高の縮小に手をつけることを決定した。 国債の買い入れを減額すれば需給が緩み、国債価格が下がると考えられる。国債価格が下がると金利は上昇するため、今後は固定金利型の住宅ローン金利が上昇すると予想される。 2024年11月20日現在の市場金利(10年国債利回り)は1.063%。1%を超えたのは3カ月ぶりだ。 トランプ前大統領が米大統領戦で勝利してから円安が進んでおり、日銀が円安進行を抑えるため利上げを行うのではという見方が強まっていることから、長期金利を押し上げていると考えられる。 現状の住宅ローン金利については上昇基調にあるのは間違いないが、それでも過去10年で見ると、まだ低水準であることに変わりはないのが現状である。
変動金利は変わらず史上最低水準、フラット35は引き上げと予想
以上のことから、2024年12月の住宅ローン金利は、 ・フラット35は、引き上げ ・変動金利は、引き上げ ・10年固定金利は、引き上げ という動きになりそうだ。 住宅ローンは銀行の収益の柱の1つとなっており、一定のボリュームを取りたいという銀行が多い。 そのため、金融政策の引き締めが進みつつあるとはいえ、当面は急激な金利上昇の可能性は低いと思われる。
ダイヤモンド不動産研究所