失意のEUROから2カ月「またしても悪夢の夜を恐れた時…」イタリアが“最強”のフランスに16年ぶり勝利を収めた背景は?伊紙記者が分析 | UEFAネーションズリーグ
【欧州・海外サッカー ニュース】ルチアーノ・スパレッティ監督率いるイタリア代表は、日本時間7日のUEFAネーションズリーグ(UNL)の初戦でフランスに3-1と勝利し、賛辞を受けている。 【動画】開始12秒で失点も…アッズーリがフランスに大逆転!
失意のEURO2024ベスト16敗退から挽回を期し、UNLへと臨んだイタリア。日本時間7日に行われたフランスとの初戦では、ディディエ・デシャンのチームを相手に敵地で3-1と逆転勝利を収め、フランスから2008年以来16年ぶりとなる白星をつかんだ。 そんなルチアーノ・スパレッティ監督率いるイタリアについて、『DAZN(ダゾーン)イタリア』でコメンテーターを務めた経験も持つ、イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』のアンドレア・ディ・カーロ副編集長が、7日付の同紙で見解を示している。 イタリアは、試合開始12秒でブラッドレ・バルコラに先制点を許したものの、フェデリコ・ディマルコらの得点でスコアを覆して逆転に成功したが、「ホラー映画のようなスタートから栄光のフィナーレへ」と逆転劇を伝えている。ディ・カーロ記者は、アッズーリが「恐ろしいEUROの後の素晴らしい結果で、少し楽観できるようになるはずだ」と指摘。一方で「低姿勢でペダルをこぎ続ける」べきであると主張した。 直近のFIFAワールドカップ(W杯)2大会への出場を逃し、前代未聞の低迷期を経験したアッズーリ。「目標は、1つのチームとなり、アイデンティティを見つけ、良いカルチョをプレーし、そして特に、常に真剣に、インテンシティと意欲、野心と献身性、協力的な姿勢をもってピッチに入り、W杯出場権を獲得することだ」とイタリア紙の記者は強調している。 また試合を振り返り、「良かったのは結果だけでなく、高いレベルのパフォーマンスと、開始12秒で失点し、恐ろしい不意打ちを受けた後の反発心」であると主張し、賛辞を贈った。「またしても悪夢の夜になると恐れていた時、イタリアはバラバラになることなく、戦いを続け、最高に素晴らしく、ふさわしい逆転劇を開始した」と述べている。 また、ディマルコやダヴィデ・フラッテージ、ジャコモ・ラスパドーリの得点について「流れから個人の素晴らしいシュートで完結して生まれた最高に美しい3ゴール」と称賛した。 EUROでは「しぼんで無気力で緩くて遅い」プレーで敗退し、大会後には、指揮官の進退も囁かれていた。だがスパレッティは、わずか2カ月ほどでチームを立て直し、ディ・カーロ記者は「チームをメンタル面で充電させた功績がある」と主張している。 「エネルギーと力、インテンシティを取り戻した」アッズーリを見て「悔しさは増した」とも吐露しつつ、「『チームが指揮官にうんざりしている』と考える者もいたが、それは現在否定された」と指摘。「選手たちは監督の戦術的指示に従い、ルチアーノはデシャンを危機に陥れた」と指揮官の手腕を称えた。
【関連記事】
- ●フランスに16年ぶり勝利のイタリア「最強選手が戻ってきた」アッズーリの復権へスパレッティ監督が明かす変化「狂気に駆られる可能性があったが…」
- ●イタリア代表指揮官、サンドロ・トナーリ招集理由を説明「かなり反省したようだ」
- ●W杯2大会欠場&EURO予選苦戦から立ち上がった欧州王者イタリア「絶対的なフオリクラッセはいないが…アッズーリは喜びを取り戻した」伊紙記者が見たスパレッティの功績
- ●「これほど仰天の結果は想像できなかった」日本代表の中国戦の大勝利に伊紙は驚愕!「アニメのようだがW杯アジア予選」
- ●【インタビュー】ドンナルンマが語る今季のセリエAやマンチーニの伊代表監督辞任「誰も想像していなかった。カルチョは世界からリスペクトされている」