信号機なのに“青”がない!? 「黄色」と「赤」だけの交差点はいつ進行したらいい?【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #2】
青のない信号機の交差点はマニアの聖地
ただ、この黄・黄・赤や赤・黄・赤の配列の信号機はわかりにくいということもあってか、通常の青・黄・赤の配列の信号機への交換が進み、真ん中の黄や右の赤が点滅するように変更になったり、そもそも青が点灯する普通の動作の信号機に変更になったりということが多い。 なお、兵庫県や新潟県では例外的に黄・黄・赤配列の信号機については新しいLED信号機へ交換しても引き続き黄・黄・赤の配列の信号機を利用しており、まだ数は見られるが、赤・黄・赤の配列の信号機はかなり数を減らしており(元々黄・黄・赤よりは少ない)、全国的に相当珍しいものとなっている。 そういった意味で黄・黄・赤と赤・黄・赤の信号機が両方設置されているこの交差点は、我々マニアにとってある意味「聖地」と言えるだろう。 また黄・黄・赤と赤・黄・赤が両方同じ交差点に設置されるというケースも極めて珍しい。 この交差点の信号機は2024年10月までは電球式の平成9年製の黄・黄・赤、赤・黄・赤の配列の信号機が設置されていたが、2024年10月に更新され、現在主流のひさしがない小型タイプの薄型LED灯器に更新された。 先述の通り、新しいLED信号機へ交換されてもなお黄・黄・赤も赤・黄・赤も引き継がれるのは極めて珍しい。 電球式の黄・黄・赤や赤・黄・赤がなくなってしまったのは非常に残念ではあるが、新たに新型のLED信号機の黄・黄・赤と赤・黄・赤が登場したのは信号機マニアとしては正直喜ばしいことで、自分も急いで登場した1ヶ月後の2024年11月23日に山梨県へ撮影に出向いた。 今後も信号機マニアの聖地として名を馳せることになるだろう。
文・写真=丹羽拳士朗