富山湾の魚、理解深める 海外日本食レストランオーナーら、富山県射水市で競り見学し交流
海外にある日本食レストランのオーナーやすし職人が本場の食文化を学ぶツアーが16日、富山県射水市内で開かれ、参加者が競りの見学や漁業者との交流を通じて富山湾で取れる魚に理解を深めた。 正しい日本の食や文化の発信に取り組む米カリフォルニアのNPO団体が開いた。北陸・中部地域での開催は四国、九州に続き3カ所目。アメリカやオランダにある日本食レストランのオーナーやすし職人ら7人が参加した。 射水市八幡町(新湊)のシェアキッチン「みなとキッチン」で県漁業協同組合連合会の担当者が富山湾について、魚種が豊富で、約500種類の魚が分布していることを説明。ホタルイカや「高志の紅(あか)ガニ」など県を代表する魚介を実物と写真で紹介し、参加者はメモを取ったり写真に収めたりしていた。シロエビ漁についての講演もあった。 近くの新湊漁港でシロエビの競りを見学し、試食もした。オランダの日本食レストランでオーナーシェフを務めるトゥアン・アンさん(41)は「甘くておいしかった」と話した。
一行は漁業者と会食して情報交換したほか、氷見市の県栽培漁業センターも訪れた。 ツアーは13日から8泊9日の日程で、15日夜に県内入りした。訪問先には金沢市の近江町市場や長野県安曇野市のワサビ田、岐阜県高山市の家具工場などが入っている。