なぜ「ベビーカーをかばんとして使うのか」。どこでも通れて、丈夫すぎる…納得の利便性
思うのです。かばんの中には、その人の生き様が詰まっている、と。何でも入る大きなトートバッグが好きな人、軽くて小さなサコッシュでどこでも行く人。バッグの中がごちゃごちゃの人、逆にスッキリしている人――。 当企画「かばんの中身拝見」は、老若男女さまざまな人のバッグを垣間見る、巷に溢れる記事ではありますが、ちょっと気になるあんな人やこんな人にビシバシ取材をしていく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。 ⇒【写真】ベビーカーで運んでいた荷物たち 「かばんの中身拝見」、第5回は、ロックンロールベーシストのシンノスケBOYs(@n_shukugawaboys)さんです。
愛用かばんはなんとベビーカー
シンノスケBOYsさんは、コアなロック好きには周知のバンド、N’夙川BOYSやキングブラザーズのメンバーとして活動し、2023年からはニューバンド「ひょうへんクラブ」を始動。7月からは初のCD音源『LIVE at ESQUERITA68』をひっさげツアーがはじまります。 シンノスケBOYsさんの愛用かばんはなんとベビーカー(もはやバッグと呼ぶのもはばかられますが……)。約15年間同じベビーカーでツアーでめぐってきているそう。 インスタグラムでベビーカーで楽器を運んでいるということを知り、そのユーモラスな姿と「なんでベビーカー?」という素朴な疑問により、取材を敢行いたしました。
なぜ、「ベビーカー」で機材を運んでいるのか…
実はベビーカーをキャリーケース代わりに使うのを思いついたのは、シンノスケBOYsさんではありませんでした。 「イギリスツアーに行った時に、向こうのバンドがショッピングカートで機材を運んでいてるのを見たマーヤ(N’夙川BOYS、キングブラザーズのバンドメンバー)が、ベビーカーで機材を運ぶのを思いついて……」 使ってみたところ、その使い心地は最高だったそう。それもそのはず、ベビーカーは産まれたての命を運べるぐらいに頑丈です。なんせ、寝ている赤ちゃんを運ぶことを想定して設計されているのですから、振動を吸収するサスペンションも優秀です。 「よくある楽器用のカートはコロコロがすぐ壊れるけど、ベビーカーは丈夫すぎるぐらい丈夫で、15年間使ってもビクともしない。しかも駅の改札とかも通れるサイズに設計されているし、軽いし、折りたためるし、めちゃくちゃ使い勝手がいい」