なぜ「ベビーカーをかばんとして使うのか」。どこでも通れて、丈夫すぎる…納得の利便性
機動力・搭載力抜群! ベビーカーはバンドのツアーに合理的だった
通常楽器を運ぶのに使用されるキャリーは、金属製の骨組みにタイヤがついただけの簡素な形状で、荷物をゴムでくくりつけるタイプのものが主流。比較してみると、ベビーカーは機動力、搭載力ともに圧勝です。クッション性にも優れているので、楽器や機材が傷みにくい効果もありそう。 しかもベビーカーは折り畳めば、電車や船、飛行機にも積み込めるため、日本だけでなく海外でライブする際も、このベビーカーで荷物を運べるのです。たしかに聞けば聞くほど、ベビーカーで楽器を運ぶことは理にかなっています。でも、使うのには抵抗がある人がほとんどのよう。 「ベビーカーめっちゃええでって、いろんなバンドマンに伝えたんやけど、真似した人は誰もおらんかった」 今のところ、ブームの兆しはなさそうです。
バッグの中にはロックンロールとピンクが詰まっていました
シンノスケBOYsさんのバッグ(ベビーカー)の中身を拝見しました。ベビーカーの搭載力に驚きを隠せない、大量の荷物が並びます。 ・ベース ・豹柄のトランク ・ピンクのドキュメントケース ・赤いトートバッグ ・オレンジの巾着 ・特大レジ袋 ・ピンクのダッフルバッグ シンノスケBOYsさんのアイテムは、ピンク色が多めです。ベースストラップもピンク、着替えを詰め込んだJIBのボストンバッグもピンク、フライヤー(ライブチラシ)を収納しているキャリーケースもピンク。 前回かばんの中身を拝見させてもらった三田みどりさんは緑色、その前の舘神龍彦さんは青いアイテムが多かったように、かばんの中を覗けばその人の好きな色が一目瞭然という人はけっこう多そうです。ただしシンノスケBOYsさんはかばんの中身を覗き見るまでもなく、一目見ればピンクが好きなのがわかってしまいますが……。
ツアー中のバンドマンに必要なものは、ベビーカーに過不足なく搭載
ベビーカーで運搬されているバッグたちの、それぞれの中身は、楽器、エフェクターとコード、ライブチラシなどの紙類、貴重品、寝袋、物販用のグッズに着替えなど、必要なものばかりでした。 硬質プラスチックでできたピンク色のドキュメントケースには、フライヤー(ライブ告知のチラシ)や、紙類をまとめて収納。折れず曲がらず持ち運ぶためのバンドマンの知恵! 赤いトートバッグは、現在活動しているバンドひょうへんクラブのオリジナルグッズ。貴重品などを入れています。 オレンジの巾着は寝袋。非常時にも暖を取れて、どこでも眠れるお助けアイテムです。ベビーカーのシート下のバスケットにいつも忍ばせています。物販用のTシャツは特大サイズのレジ袋に保管。透明なのでTシャツの在庫色がすぐにわかるのも、地味に便利。 ピンクのダッフルバッグはJIB。兵庫県西宮市発祥のバッグメーカーで、神戸・夙川・芦屋あたりの人にはおなじみのブランドです。ヨットのセイルクロスを使ったバッグは軽くて丈夫。シンノスケBOYsさんは着替えなどを含めた私物を詰め込んでいます。 バッグの中にはシンノスケBOYsさんのトレードマーク、ティアドロップ型のサングラスも入っていました。