チャーハン、餃子、ラーメン・パスタ…プロと編集部員が選んだ本当に美味しい「冷凍食品」はこれだ!
編集部員が実食して驚愕
「塩分の摂り過ぎを気にする方は、炒飯の塩分は多いと感じています。塩味の少ない炒飯は美味しくない。その点で、味の素冷凍食品の白チャーハンは優れています。塩化ナトリウムを塩化カリウムに置き換える一般的な減塩方法では苦みが強くなりますが、味の素ならではのアミノ酸の旨みで苦みを覆う技術により、減塩でも味わい深い逸品に仕上がっているんです」 そう語る前出の山本氏によれば、冷凍食品の定番である炒飯ひとつ取っても、並々ならぬ企業努力が感じられるという。 「'01年にニチレイフーズが開発した本格炒め炒飯は、炒飯の売り上げトップを22年間保っています。発売後もプロのつくる炒飯を研究し続け、中華鍋にできる約250℃の熱風空間にお米が舞うことで、よりパラパラに仕上がることを突き止めた。そこで'15年、工場に30億円を追加投資し、熱風空間を再現して味を進化させたんです」(山本氏) 今回本誌はそんな企業努力を味わうべく、山本氏に加えて、年間約1000品の冷凍食品を試食している、冷凍生活アドバイザーの西川剛史氏、これまで2万食以上の冷凍食品を食べ続けている、冷凍食品マイスターのタケムラダイ氏に、“絶品冷凍食品”を紹介してもらった。 前章で触れたような高級冷凍食品は美味しい一方で、入手できない商品も多い。そこで、大手スーパーやネット通販で簡単に買える商品(炒飯、餃子、麺類)を複数選んでもらい、編集部員も実食、10点満点で評価した。 ●炒飯 炒飯部門1位に輝いたのは冒頭の白チャーハンだ。陶器皿から一口頬張った40代男性部員は、「くどくない旨みが感じられ、塩味がちょうどよい」と、顔をほころばせて満点をつけた。本格炒め炒飯も、「小細工なしの正統派。奇をてらわない王道の味なので普段から食べたい」(50代男性部員)と評価が高かった。 タケムラ氏は山本氏同様、ニチレイを称賛する。 「炒飯をつくる技術は、ニチレイが秀逸です。今春発売されたばかりのWキムチ炒飯も抜群の味わい。炒めたキムチと追いキムチの両方を使用することで食感を変え、風味豊かに仕上げています」 実際に食したところ、「米が少々水っぽいのが惜しい」という声も複数聞かれたが、「ほどよい辛みが食欲をそそる」と5位にランクインした。