フェラーリの新たなるフラッグシップ「12 チリンドリ」がワールドプレミア! 電気もターボも使わずに最高出力830psを発生する6.5L V12を搭載
最近のフェラーリ車らしいデュアルコクピットも採用
インテリア デザインは、左右へと回り込んでドアパネルの内張りの溶け込むダッシュボード上面、中央部、フットウエルとシートを含む部分の3つの異なるレベルに分かれている。これらは明確に区切られ、色と素材の組み合わせでデュアル コクピットの効果を強めている。これは、最新フェラーリのローマやプロサングエにも採用された、デュアル コクピット アーキテクチャーからインスパイアされている。キャビンはほぼ左右対称の構造だ。 センタートンネルのパネルはダッシュボードから伸び、そこから延長してきたように見える。センタートンネルの内張りはアームレストとなり、最近のフェラーリ車同様にY字型をした金属のエレメントの中に、アイコニックなシフトゲートが配されている。 車内の居住性も考慮され、面積の大きな着色ガラスルーフも採用。キャビンの明るさと室内の開放感を格段に向上させ、夏でも冬でも最適な熱効率を確保している。 メーターパネルは15.6インチ、センターダッシュに10.25インチ、そして助手席の前に8.8インチと、3個のディスプレイで構成された新しいヒューマン マシン インターフェースも導入。静電容量式のステアリングホイールや、スマートフォンとの接続システムやワイヤレス充電マットなども標準装備する
オープンでの200km/h走行も快適な、12 チリンドリ スパイダー
今回、同時に発表された12 チリンドリ スパイダーの外寸とホイールベースは、ベルリネッタ(クーペ)の12 チリンドリとまったく同じだ。車両重量の増加は、わずか60kgにとどめられている。基本的なスタイリングはベルリネッタと共通だが、リアの2個のフィンや、バックペイントを施したポリカーボネート製のクオーターガラスなどで差別化されている。 リトラクタブル ハードトップはアルミニウム製で、開閉に要する時間はわずか14秒。しかも車速が45km/hまでなら走行中でも開閉が可能だ。シート後方のリアスクリーンは電動で高さを調整でき、ルーフを開放して200km/hで走行してもキャビンでは通常の会話ができるほど快適性は保たれている。 フェラーリが「ひと握りの人のために作られたモデル」と謳う、12 チリンドリ & 12 チリンドリ スパイダー。欧州での車両価格は、ベルリネッタが39万5000ユーロ(約6480万円)、スパイダーが43万5000ユーロ(約7130万円)から。デリバリーは、ベルリネッタが2024年第4四半期から、スパイダーが2025年第1四半期からとされている。なお、現段階では日本仕様の車両価格や導入時期に関しては、アナウンスされていない。