《正しい歯のみがき方&間違ったみがき方》「歯みがき粉はたっぷりが正解」「酸の強い食品を口にした後はすぐみがくのはNG」
あなたはどっち? 正しいみがき方と残念なみがき方
◆歯みがき粉は「少しだけつける」or「たっぷりつける」 毛先に歯みがき粉を少しだけつけるより、たっぷりつけるのが正解。 「以前は、あまり泡を立てるとみがきにくく、みがき残しが増えるため、少ない歯みがき粉でみがくことが推奨された時期もありました。現在は、1000~1450ppmの高濃度フッ素入り歯みがき粉をブラシ部分の3分の2以上につけることが推奨されます。 虫歯のリスクが高い奥歯の溝などに最初に歯みがき粉をつけてから全体をみがけば、虫歯予防に有効です」。 ◆奥歯をみがく際には、「口を大きく開ける」or「あまり開けない」 奥歯をみがく際、口は閉じた方が奥までしっかりみがくことができる。 「みがき残しがないよう鏡で口の中を見ながら歯みがきするかたもいるかもしれませんが、口をやや閉じてみがいた方が、奥まで歯ブラシが届きやすくなります」 ◆歯みがき後、「大量の水ですすぐ」or「少量の水ですすぐ」 「歯みがきはフッ素を歯面に留めるのが重要。すすぎすぎないことが大事です」。 みがいた後のうがいは、できるだけ少量(10ml・おちょこ3分の1程度)の水で、1回行うのが理想的。歯みがき後2時間程度は食事も控えよう。 ◆酸の強い食品を口にした後、「すぐ歯をみがく」or「うがいをする」 歯みがきのタイミングは、実は食べ物で異なる。 「食酢やクエン酸飲料などの酸性食品を口にした直後は歯の表面がやわらかくなるため、食後すぐの歯みがきはNG。特に冷たいものが歯にしみたり、歯茎が下がっている人は口をゆすぎ、フッ素入り歯みがき粉で約30分後に歯みがきを」。 【ブクブクうがいのやり方】 のどを洗浄するガラガラうがいと違い、ブクブクうがいは以下の手順で行う。 【1】最初に水30ml(大さじ2)を含んだら左右のほほを膨らませ3回ずつブクブクし、水を吐く。 【2】また水を含んだら上唇と上の歯の間を膨らませ3回ブクブクする。 【3】下唇と下の歯の間も同様に行い水を吐く。 【4】最後に水を含み、口全体を3~4回ブクブクすれば、口の洗浄と筋トレの一石二鳥に。 ◆教えてくれたのは:「高柳歯科医院」院長・高柳篤史さん 歯科医師、博士(歯学)衛生学専攻、東京歯科大学衛生学講座客員教授、日本大学松戸歯学部障害者歯科学講座兼任講師。「はみがき学の会」を主宰。 取材・文/北武司 ※女性セブン2024年11月21日号