センバツ無観客試合 選手らひとまず安堵 平田「万全の状態で準備」 /島根
4日にあった第92回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場で19日開幕)の運営委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大により大会の無観客開催を検討することが決まったのを受け、平田(出雲市)の選手にはひとまず安堵(あんど)の表情が広がった。【鈴木周】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 感染者が確認されていない島根県は部活動を原則中止とする一方、全国大会を控える場合は例外としている。平田はこの日、出雲ドーム(出雲市)で午後4時から練習を開始。午後6時過ぎに練習終了後、伊藤潤部長が選手たちを前に、開催するとしても無観客や開会式中止の方針を挙げたうえで「平田らしい野球を見せられるように頑張ろう」と伝えると、選手たちは鋭いまなざしで「ハイ」と返事した。 保科陽太(ひなた)主将(2年)は「開催されるのか不安だったが、とてもうれしい。日ごろ応援してくださる地域の方々に感謝の思いを伝えられるプレーを」と力を込めた。エースの古川雅也投手(2年)も「『無観客で残念』というより、『甲子園のマウンドに立てる』という気持ちの方が大きい。無観客でのプレーは想像できないが、逆に緊張感がほぐれるかもしれない」と語った。 植田悟監督は「さまざまなスポーツの大会が中止になるので複雑な思いはある」としつつも「体調管理を徹底し、万全の状態で臨めるよう準備したい」と話した。