ブレーメンの素敵すぎる公共施設&街なかのサステナブル・スポット
ヴェーザー川沿いの自転車道の上にあるのが、約 800 年の歴史を持つウォーターフロントの港地区「シュラハテ」。緑が心地よいプロムナードになっており、レストラン、バー、パブが並ぶ一大グルメスポットだ。夕方から夜遅くまで賑わっており、川沿いの風情ある眺めとともに、名物のシーフードとローカルビールで地元の雰囲気が楽しめる。
視覚障害のある人とともに楽しく鑑賞
1823 年に開館したブレーメン美術館は、ドイツで初めて市民コレクションを収蔵する民営機関として設立され、ドイツの建造物遺産に指定されている。第二次世界大戦で甚大な被害を受けたが、都市の復興とともに美術館の修復が進められ、再び文化と芸術の中心地としての役割を取り戻した。14世紀の絵画からモネやセザンヌといった印象派、さらには現代アートまで、700年間にわたる美術作品を収蔵する、見応えのある美術館だ。
ブレーメン美術館では、一部の作品に視覚障害者向けの配慮が施されている。絵画を立体的に模造したり、彫刻のミニチュアを置いたりし、触れることで作品を感じられるのだ。視覚障害者向けのガイドつきツアーがあるほか、ドイツ語手話によるビデオガイド、視覚障害者向けの音声ガイド、ロシア語、アラビア語、フランス語、英語による音声ガイドも用意されている。 「ブレーメン美術館は、すべての人のための美術館でありたいと考えています。それらのサービスは、個々の状況に関係なく、人々がアート体験を得てアイデアを交換できるようにすることを目的としています」とは、広報のヤスミン・ミケインさん。見える人も見えない人もアートをともに楽しめる未来は、意外に早く訪れるのかもしれない。 協力:ドイツ観光局