バイエルン「二頭体制」の終焉とその後の道【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
天王山の大勝で吹き飛んだ監督へのネガティブな論調
ドルトムントとの天王山に大勝して首位に立ち、批判を鎮めたコバチだが、その立場は依然として危うい。(C)Getty Images
バイエルンが大きな転機を迎えている。CEOのルムメニゲは2021年、会長のへーネスはその翌年に勇退する。数々の栄光をもたらしてきたこの「二頭体制」は勝利とともに幕を下ろすのか、そしてその後の未来とは―。(文:ルドガー・シュルツェ・訳:安藤正純 2019年5月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 4月6日、両雄は雌雄を決した。2018-2019シーズンのブンデスリーガの行方を占う天王山とも言うべき首位攻防戦、バイエルン・ミュンヘン対ボルシア・ドルトムント戦である。 どちらも優劣つけがたいほどの充実したラインナップだ。対戦相手やその日の戦術に合わせて自在にチーム編成ができる、質と量を兼備している。 ドルトムント戦に臨んだバイエルンのスターティングメンバーは、GKマヌエル・ノイアー、DF
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