群ようこ68歳にしてお茶を習う。お稽古の見学で、膝下と足の甲が赤く痕に。バレーボール用、新体操用と膝当てを色々試し、最後にたどり着いたのは
とにかく足の痛みを軽減しなければはじまらないと、探しまくったら新体操用の膝当てがみつかった。薄手で装着しても表には響かないようだし、これはいいと注文してみた。すぐに届いたが、これがあまりに小さくて私の太い足になかなか入らない。 無理やり膝までずりあげてみたが、とにかく膝をガードしているというよりも、膝および、上下の肉を締めつけているといったほうがいいサイズだった。考えてみれば新体操のお嬢さんたちはあの細さなのである。一時は、選手たちの痩せすぎが危惧されていたような競技である。そんな極細の人たちが足につけるものが、古稀が目の前の私の太い足に入るわけがない。 肘当てにはちょうどよさそうだったが、その用途は特にないので、色と素材は満足しているのにと、残念でならなかった。 もしかしたら茶道関係で何か扱っているかもと、裏千家の茶道の本をたくさん出している淡交社のサイトを見たところ、新製品で「楽々正座くつした」というものを売っていた。正座のときに体重がかかる、すねと伸ばした足の甲も痛いので、梅子さんの分も含めて、思わず3足セットを2つ買ってしまった。足の甲が痛くなくなるだけでもましだろう。ついでに膝当てもあったので、それも注文した。 この会社のサイトには「楽々正座くつした」をはじめ、空気を入れて使う正座椅子もあったほどだから、茶道を学ぶ多くの人が足の痛みに悩んでいる証拠だろう。 私は特に膝自体にはトラブルがないので、すねや足の甲が痛くなければ、正座をするには問題がない。畳生活の昔の人は、足がしびれたりしたのだろうかと想像した。
◆持参する道具を揃える これで足の痛みが改善するといいのだがと願いつつ、次に先生から指定された本を探すと、ほぼ新本に近いものが見つかったので、それを注文したら、翌日に届いた。見学のときに、懐中する際の、帛紗のたたみ方を教えていただいたものの、何がなにやらわからなかった。 しかしこの本の帛紗を「懐中するときのたたみ方」の項を読んでいたら、「模様のあるときは、左向こうかどに自分から見えるように持つ」と書いてあって、「おおお」と感激しながら、蛍光鉛筆でラインを引いておいた。これで懐中するときだけは迷わなくて済む。 あと必要なのは、お稽古に必ず持参しなくてはならないものを入れるための数寄屋袋、そして古帛紗と菓子切り、洋服でお稽古をするときのための長めのベストである。 座ったときに膝の中程まで丈がカバーされるので、少し安心できる。見学にうかがったときは闘球氏と白雪さんは洋服で、2人ともその上にV衿のベストを着ていた。V衿の左側の裏にポケットがついていて、着物の懐のようにそこに懐紙などを入れられるようになっている。 インターネットで購入したとおっしゃっていたので、検索してみたが、残念ながら同じものは見当たらなかった。他にもお稽古用のベストでも丈が短いものがあったのだが、長いほうが安心できるので、価格が中程度のものを購入した。