「世界一の社会保障体制」 福祉法人政治連盟10周年
全国社会福祉法人政治連盟(櫛田匠会長)と社会福祉推進議員連盟(衛藤晟一会長)の創設10周年記念式典が11日、東京都千代田区の新霞が関ビルで開かれた。 開会にあたり衛藤会長はこれまでの活動を振り返り「社会保障全体のシステムを一緒に考えようとスタートし、世界一の社会保障体制をつくり上げてきたと言っても過言ではない」などとあいさつ。議員連盟会長代行の田村憲久元厚生労働大臣も「新たに広がる社会福祉分野にどう対応するかが課題だ」と述べ、今後の協力を求めた。 また、加藤勝信財務大臣も参加し「これからも日本の地域を支えていただければ。財政面でもできる限りの努力をしたい」と呼び掛けた。 式典では全国社会福祉法人経営者協議会の磯彰格会長が乾杯の音頭を取った。会場には、後藤茂之元厚労大臣のほか、阿達雅志参院議員や和田政宗参院議員ら複数の国会議員が駆け付けた。 政治連盟は2014年、社会福祉法人の経営基盤強化や社会福祉の充実などを目的に全国の社会福祉法人理事長らが設立。毎年の予算要望では、都道府県ごとの支部が地元の国会議員に直接働き掛けるなど丁寧な活動をしているのが特徴だ。 交流会後、櫛田会長は「地道な活動を継続することで岩盤は砕ける。棚からぼた餅ということはなく、今後も政治と向き合いながらよりよい福祉をつくり上げたい」と話した。