「悪魔?フレンチブル?」シンガポールのビーチに現れた“怖すぎる”魚の顔が話題
SNSに投稿された、ある魚の特徴的な顔が話題だ。砂地に顔だけ出して埋もれ、口を開けてぎょろりとした目で空を見つめているその姿は、130万を超える“いいね!”を獲得。コメント数も1万3000を超え、見る人々を大いに驚かせている。 【写真・動画】ビーチに現れた“怖すぎる”魚の顔
クセ強すぎ…異様なオーラに驚愕!
話題の魚の動画は、シンガポールでエコロジカルなツアーなどを主催する団体、ザ・アンテームド・パスにより、インスタグラムに投稿された。発見者は、この団体の創設者であるデニス・チャンさん。4月26日の朝、シンガポール北部の海岸を歩いている際に、かろうじて砂から頭を突き出している生き物を見つけたという。 生き物の正体は、スターゲーザー(星を見る人)というミシマオコゼ科の魚だった。テクノロジー系サイト、テック・タイムズによれば、ユニークな外見から“最も醜い魚”ともされ、フレンチ・ブルドッグや映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するゴラムに例えられることもあるという。 投稿された動画のスターゲーザーは、膨らんだ眼とごく小さな瞳孔で異様な雰囲気を演出。砂浜で顔を上げている姿は、不気味なオーラに拍車をかけている。
怖い?可愛い? 反応様々
インスタグラムのユーザーからは、 ・動物を嫌ったことはなかったのに…。こいつに出会うまでは。 ・これからまともに寝られそうにない…。 ・ビーチで見たら死んじゃう。 ・新たな恐怖のロックが解除… ・エクソシスト(悪魔祓い)必要。 など、怖いというコメントが寄せられた。 その一方で、 ・好きかも… ・砂のなかに戻っていく姿が愛らしい。 ・おれの彼女は可愛いって言ってる。 ・母親にしか愛せない顔ってやつ。 などの感想もあった。
魚類学的には優等生 遭遇したら要注意
その不細工さが妙な味を出すスターゲーザーだが、シンガポールの魚類学者、タン・フーク・ホイ博士は、専門家の視点で高く評価している。地元紙ストレートタイムズに、この魚は岩の層や砂の下に身を埋め、頭と目をわずかに露出させ獲物を狙っていると解説。醜いながらも、待ち伏せする捕食者としては優れた例だと称えている。 もっとも、スターゲーザーには毒棘があり、電気ショックを与える種もいるという。扱いを誤ると痛い目に会うそうで、遭遇した場合は離れたところから観察し、刺激しないようにということだ。
文:山川真智子