島根原子力発電所2号機が約13年ぶりに営業運転再開 安全確保へ運転員など人材育成課題
山陰中央テレビ
松江市にある島根原発2号機が10日午後、約13年ぶりに営業運転を再開しました。これで再稼働の工程がすべて完了しました。 午後3時過ぎ、原子力規制庁の担当者から島根原子力発電所の岩崎所長に使用前確認証が手渡されました。 使用前確認証は、2号機で朝から行われた通常運転と同じ状態で、設備に異常がないか確認する最終検査が終わり、再稼働の全ての工程で問題がなかったことを認めるもので、これを受け中国電力は、午後3時10分、島根原発2号機の営業運転を再開しました。 中国電力島根原子力本部・岩崎晃発電所長: まずは2号機が出発点に立ったということで、これからしっかりと安全に安定して運転していくということかと思います。日ごろの訓練や教育をしっかりと定着させながら取り組んでいきたい。 約13年ぶりに営業運転が再開された島根原発では、運転員の半数以上が、実際に原子炉を稼働させたことのない未経験者となっていて、安全確保に向け、人材の育成が今後の大きな課題となっています。 再開を受け、島根県の丸山知事は…。 島根県・丸山知事: 中国電力に対しては、安全を最優先に島根原発を運転してもらう必要がございます。 中電に対し改めて「安全最優先」を求めるとともに、国に対しても安全確保に向け、中電への厳格な指導と監督を求めました。 櫃田優果記者: 全国で唯一、県庁所在地に立地する島根原発。原発から半径30キロ圏内にはおよそ46万人が暮らしており、中国電力には安全を第一にした取り組みが、より一層求められます。
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