ぐずる子どもへの対応は何が正解か 注目の子育て法を学ぶペアレントトレーニングのポイントは「とにかくほめること」だった!
1日5分の親子の特別な時間
さらにもうひとつ、良好な親子関係を作る上で欠かせないのが「スペシャルタイム」だ。 「スペシャルタイム」とは、子供と親が2人きりで子供の好きな遊びをする時間で、その効果について、作業療法士の徳永瑛子さんは「好きな遊びの中でお母さんからポジティブな言葉をかけてもらうことで、ものすごく愛されていることを実感するし、大切にされていることがわかる。1日5分間だけ子供にポジティブな言葉がけを子供にたくさんかけることで、子供を客観的に見ることができ、子供のいいところに気付くことにもつながる」と話す。 こうした子供の発達や行動に不安を抱える保護者などを支援する取組みは、長崎県全体にも広がっている。県は発達障害を持つ子供の養育経験がある保護者が相談役となり、同じ親として子育ての悩みや不安を共有する「ペアレントメンター」による個人相談を受け付けている。 また、幼稚園や小学校などの依頼を受けて現地に赴き、教師や職員を対象に研修も行っている。派遣の依頼は年々増加傾向にあるという。
ペアトレは全ての保護者に
ペアレントトレーニングの講座は全部で8回あり、6回を終えたころには、参加者は大きな変化を感じている。 5歳の娘を持つ受講者は「子供の笑顔が増えた。子供の困り感がよくわからない部分があって、子供も私もイライラしてどうしたらいいんだろうということがあったけど、ペアトレを受けて勉強になって、子供と落ち着いて向き合うことができた」という声や、小学1年生の息子と2歳の娘を持つ受講者からは「息子の困った行動を減らしたいけど方法がわからず、悩みを抱えたまま息子と向き合っていたが、(ペアトレでは)やりやすいこと、すぐに実践できることばかりを教えてもらえるのでよかった」と話す。 作業療法士 徳永瑛子さん: ペアレントトレーニングは、もともとは発達障害・ADHDを持つお子さんに対して有効といわれているプログラムだが、個人としてはどんな保護者さんもやり方を知っておくことで子育てがうまくまわるようになるのではと。ちょっとしたいい所のほめ方、指示の出し方、日常生活で当たり前にやることだけど習う機会がない。子育てのやり方を学ぶ機会がないので、そういう意味ではこのペアトレは知っておくことでどんな方でも活用できる。 子供との関わり方を学ぶ「ペアレントトレーニング」。子供の困った行動に、親自身が対応や捉え方を変えることで親子関係を良好にし、子育てに笑顔が増えるきっかけになるのかもしれない。 ペアレントトレーニングなど子育てに関する講座については、Ngasaki子ども発達サポートひろば「にこっと」まで。子育て中の人ならどなたでも参加可能。(095-842-0116) (テレビ長崎)
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