《どう避ける?》海外の格安通販サイトのリスク「返品・返金に応じてもらえない」「商品の安全性に問題」
広告を見て購入するときはまず運営会社をチェックする
ネットを見ているときにポップアップで出てくる広告には、ここまでに紹介した格安通販をはじめとして、洋服やモバイルルーターなどさまざまな商品が格安で表示されています。しかし、これらは偽物だったり、詐欺サイトだったりすることも多くあります。 広告を見て商品の購入を検討する際は、必ず運営会社を確認するようにしましょう。そして、所在地や連絡先の記載がない場合や疑わしい場合は買わないようにし、所在地が海外である場合も極力避けることをおすすめします。 ◆グローバル化によって安全ではない取引も増えている スマホで簡単に世界とつながることができるようになったことで、個人ができる取引の幅も増えたものの、その分リスクも増えています。買ったものがきちんと届く日本は、世界から見るとむしろちゃんとしすぎている、と考える必要があります。日本国内の常識と海外の常識は違うということを念頭に置かないと、買い物で失敗しやすくなります。 性善説で買い物ができない時代であることを踏まえ、YouTubeなどでお得に買えたという情報が出ていても、自分でよく調べたうえで購入を検討しましょう。 ◆「勉強代」と思わないこと また、高齢者の場合はとくにインターネットでの買い物の失敗を「勉強代」と言って気にしないケースも多くありますが、基本的にこの考え方もよくありません。お金を使って失敗した時に「勉強代」としてあきらめるのではなく、失敗しないようにあらかじめ勉強してから利用、購入するべきだと考えます。 通販サイトを調べた際に、検索窓に「怪しい」などのワードが出ることもあるので、そういった情報や口コミをチェックするのもおすすめです。 ◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん 節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。 構成/新藤まつり