Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング11位タイ。もはやJ2は場違い…。圧倒的すぎた伝統クラブ
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
11位タイ:清水エスパルス(194) 2024リーグ戦成績:優勝(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:11人(5位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:17,750人(13位) 2023年度営業収益:約51億100万円(9位) 清水エスパルスは、2024シーズンのJ2で優勝し、J1復帰を決めた。決して順風満帆な道のりではなかったが、名門の底力を誇示した。 第9節で初めて首位に立ったが、第20節・愛媛FC戦と第21節・ブラウブリッツ秋田戦の連敗で3位に順位を落とし、一時は暗雲が立ち込めた。しかし、シーズン終盤の13試合を1敗で乗り切り、最終的に首位を奪還して優勝を決めた。 清水の1試合平均観客数17,750人はリーグ全体で13位、J2に限定するとトップの動員数だ。アウェイゲームにも多くのファンが遠征しており、「オリジナル10」の一員として根強い人気を維持している。 営業収益は約51億100万円でリーグ9位。トップチーム人件費は約22億4,600万円に達し、J2では2位のV・ファーレン長崎(約17億9,900万円)に大差をつけており、J2の中でも突出して高い水準にあった。この人件費はJ1のクラブを含めても11位にあたる。 ホームグロウン人数は11人でリーグ5位タイだ。エースの北川航也を筆頭に、宮本航汰など、アカデミー出身者が活躍した。 J2で優勝した清水エスパルスは、観客動員力、財政基盤、選手育成力といった面から見ても、J1復帰にふさわしいクラブであると言える。2025シーズンでは、J1での上位進出を目指してさらなる躍進が期待される。
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