「正直に言おうか」――“貴公子”ジーターが米メディアで語った大谷翔平 騒動をはねのけた驚異の前半戦をどう見た?
米球界の“貴公子”も大谷翔平(ドジャース)の虜になっている。 現地時間7月15日、テキサス州アーリントンで16日(現地時間)に開催されるメジャーリーグのオールスター戦に向けたメディア対応が実施。大谷の一挙手一投足には、多くの記者やカメラマン、さらには識者から熱視線が向けられた。 【動画】米メディアも仰天! カメラマンたちが大谷翔平を追う異様な光景 そうした中で、大谷の存在価値にクローズアップしたのは、元ヤンキースのデレク・ジーター氏だ。 ヤンキースの往年の主将で、2000年代のメジャーリーグで絶大な人気を誇ったカリスマは、米スポーツ専門局『FOX Sports』の番組に出演。司会を務めたコリン・カワード氏から、「彼の周りでは論争の的になるような事件が起こったけど、全く動じないね」と振られ、「論争って何のこと」と笑い飛ばし、こう続けた。 「正直に言おうか。彼がフィールド上で成し遂げていることは、高い身体能力以上のことが求められるんだよ。投げてはサイ・ヤング級の活躍をして、打ってもMVPを獲るぐらいの活躍をするからね。これっていうのは本当に凄いことなんだ。これができるのは精神面で誰よりもタフでないといけないんだ。だから、どんな邪魔が入っても動じないことに私はそこまで驚いていない」 思えば、シーズンの開幕前後から騒動は絶えなかった。なかでも、日本ハム時代に縁を結び、「盟友」と言える関係性を築いていた水原一平容疑者が違法賭博に関与していたと判明。大谷の給与口座からも1600万ドル(約24億6000万円)を不正送金していたとして世間で波紋を呼んだ。 そうした中でも、大谷は前半戦で驚異的な数字を残した。打者限定ではあったものの、打率.316、29本塁打、69打点、23盗塁、OPS1.035とMVP級の活躍を披露。お茶の間を沸かせ続けた。 そんな大谷のパフォーマンスに「何も驚かない」と続けるジーター氏は、「私がプレーしていた頃、何かあれば一度だけ発言してあとは黙ることにしていた。集中を乱されないようにするためにね。彼も周囲が騒がしかった時に同じことをしていたと思う。一度だけ会見を開き、それ以上は語らない。だから長引かない。彼が成すことには何も驚かないよ」と称賛の言葉を並べた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]