菅官房長官が定例会見6月7日午後(全文)年金こそが老後の生活設計の柱
岩屋防衛相は韓国国防相と会談すべきだったのか
朝日新聞:朝日新聞の【アベ 00:18:50】です。話題変わります。先週末の日韓防衛大臣会談についてお伺いします。岩屋大臣がシンガポールで韓国の国防大臣と非公式に会談したことを巡って、韓国軍のレーダー照射問題などで韓国側が適切な対応を取ってないということで自民党内から会談すべきでなかったと、そういった批判が出ています。このような批判に対する受け止めと、このような会談はやるべきだったかどうか、長官のお考えをお聞かせください。 菅:まず岩屋大臣はシャングリラ会合に出席した折に鄭景斗っていうんですかね、韓国国防部長官と会ったと承知しております。両国の間では昨年12年のレーダー照射事案だとか、あるいは自衛隊機が低空で飛行したと韓国が主張するなど、さまざまな課題が生じておりましたが、そういう中で大臣同士が意見交換を行ったと承知していますけど、詳細についてはご自身に聞いてほしいと思います。 朝日新聞:関連です。朝日新聞のアベです。この件に関してなんですが、自民党の宇都隆史参議院議員が動画の中で岩屋大臣を批判し、日韓防衛大臣会談は官邸側は再三にわたって制止したのにもかかわらず会談に踏み切ったと指摘していますが、このような事実はあるんでしょうか。 菅:そうしたことについては承知していません。
老後資金が2000万円必要との試算への見解は?
時事通信:時事通信の【ノマ 00:20:17】です。話題変わります。金融庁が老後資金として2000万円必要になるとまとめた試算に対して、野党が年金制度の破綻を認めたなどと批判していますが、政府の見解と受け止めをお願いできますでしょうか。 菅:まず今般の金融庁の審査会の報告書については、老後に備えて個々人の置かれた状況に応じて有利な資産形成ができるようにとする観点から、NISAなどの制度の充実が必要との提言が行われたというふうに承知しています。ただし、高齢者の家計に関する表現については、家計調査の平均値に基づいて単純計算したものとはいえ、誤解や不安を招く表現であり、不適切であったと思います。いずれにせよ今後も個々人のニーズに応じた資産形成が進むよう丁寧な議論を行ってまいりたい、こういうふうに思います。 時事通信:関連します、時事通信のノマです。野党はこの問題は参院選で争点にするという考えを示していますけれども、政府として国民の理解をどのように得ていく考えでしょうか。 菅:公的年金がありますし、将来にわたり持続可能な制度を構築しておりますので、年金こそが老後の生活設計の柱である、こういうように思っています。 司会:よろしいでしょうか。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】菅官房長官が定例会見6月7日午後