甲子園とは無縁だった天才6人
中村剛也(埼玉西武ライオンズ)
投打:右投右打 身長/体重:175㎝/102㎏ 生年月日:1983年8月15日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2001年ドラフト2位 「おかわり君」の愛称で親しまれる中村剛也も甲子園とは無縁の存在だった。中村の出身校は今や全国屈指の名門である大阪桐蔭高。同校への進学は自宅から近いからという理由だったようである。 中学時代は捕手を務めていたが、高校入学を機に内野手に転向。2年春から4番を任され、同期には岩田稔、一学年下には西岡剛とプロでも活躍した面々と甲子園出場を目指した。しかし、3年夏の大阪府予選では「4番・一塁」としてチームを引っ張るも、決勝で上宮太子に6-5で敗れ、あと一歩のところで甲子園を逃した。 最後の大阪府予選では6本塁打を放つなど、高校通算83本塁打を放ち、プロ注目選手に。ドラフトでは西武ライオンズから2位指名を受け入団。プロ4年目となる2005年の交流戦で12本もの本塁打を放ちブレークすると、現在に至るまで6度の本塁打王を獲得するなど球界を代表するスラッガーとなった。 現役では最多となる478本塁打(2024年8月8日現在)を記録しており、今後どこまで本数を伸ばすかにも注目が集まる。
T-岡田(オリックス・バファローズ)
投打:左投左打 身長/体重:187㎝/100㎏ 生年月日:1988年2月9日 経歴:履正社高 ドラフト:2005年高校生ドラフト1位 T-岡田こと岡田貴弘も高校時代は甲子園に出場することができなかった。母校は大阪の名門である履正社高。高校時代は1年夏から4番に座ると、本塁打を量産。2年次には試合で勝負を避けられる場面が目立つほど、その名を轟かせていた。 3年夏の大阪府予選では、準決勝まで勝ち進むも、平田良介、辻内崇伸、中田翔を擁する大阪桐蔭に敗れ、甲子園出場を逃した。大阪桐蔭戦では、中田から3ランも記録している。高校通算55本塁打を記録した打棒から“浪速のゴジラ”と呼ばれ、同じ大阪で注目を集めていた平田や辻内らと共に「浪速の四天王」として注目を集めた。 ドラフトでは、辻内の抽選を外したオリックス・バファローズが外れ1位(高校生ドラフト1巡目)で指名。プロ5年目の2010年には、33本塁打を記録し、本塁打王を獲得。22歳での本塁打王の獲得は王貞治以来の快挙であった。 その後は苦しいシーズンも続いたが、2021年には通算200本塁打を達成し、オリックスのリーグ優勝に貢献している。