最後はぶつかっちゃう? 接近する2つの銀河を発見
2つの目は、いつか大きな1つの瞳へと変わる
銀河同士が接近するまでには数百万年かかり、合体するにはさらに数百万年かかります。その間、銀河は繰り返し互いに揺れ動くことになります。私たちはその場にいることはできませんが、この画像を見るとそれがどのような結末を迎えるかは、ある程度予測可能。2つの銀河の核と腕が融合し、腕の形が変わって、今のような「左右の目」ではなく、「サウロンの目」のような大きな瞳が1つへと変貌するのでしょう。
宇宙にはちょっとホラーな天体がいくつもある
現在、宇宙には他にも不気味なものがたくさんあります。ヨーロッパ南天天文台(ESO)は、天の川銀河の中心に近いさそり座に、狼(馬?)のシルエットをとらえています。 こちら、その名もダークウルフ星雲(馬にも見えるんですけどね)と呼ばれ、地球からおよそ5,300光年の距離にあり、満月4個分の面積で宇宙に広がっています。暗黒星雲とは大きく冷たい宇宙の塵の雲で、背後にある星の光を覆い隠し、それ自身は可視光を発しない、なんとも恐ろしい存在です。 NASAの火星探査機、パーサヴィアランスもまた、一風変わった「目」を発見しています。火星には小さなポテト型をした衛星があるのですが、その衛星フォボスが太陽の真ん前を通過した際、サイズの合わない日食のような感じで、ちょっとギョロ目っぽい愛らしさを醸し出しています。 火星のギョロ目は、2つの銀河が織りなす真っ赤な目や、暗黒星雲の黒いオオカミ(または馬)ほどインパクトはないかもしれませんが、これはこれでちょっとかわいいですよね。
R.Mitsubori