たむらけんじさん「人間の強さを、この苦しい状況の中で感じました」【コロナ禍をどう生き抜く】
「何の罰則もない中、ほとんどの経営者がお客様の命、従業員の命を守るほうに行った。本当に日本人って誇らしいなって」。そのように語るのは、“たむけん“の愛称で親しまれるお笑い芸人のたむらけんじさんです。たむらさんは、芸人活動の傍ら、焼肉店などを経営する実業家としての顔も持っていますが、今回の新型コロナの影響と緊急事態宣言によって店舗を休業する決断を迫られました。お客様や従業員の命を守ることと、お店を存続させ多くの従業員の生活を守ることの間で悩み抜いたそうです。そんなたむらさんに、お店を休業してから再開するまでについてお話を伺いました。そこには、従業員を信頼し、お客様に感謝する経営者としての姿がありました。(Yahoo!ニュース Voice編集部)
コロナ禍での営業自粛
まず僕は来ていただけるお客様、そして従業員の命、これを守らなければいけない。だけど、その従業員の生活とか店を守っていくためには、店は開けていかなければいけないという。この2つを守らなあかんのに、これを守るためには真逆のことをしなければいけないっていうところで、めちゃくちゃ悩みました。
多くの経営者が悩んだ
この緊急事態宣言を迎えて、決断を迫られた経営者の方ってたくさんいると思うんですよ。本当に難しかったと思います。どっちも大事ですもん。けれど、やることは別という、このたまらん矛盾というか。どちらかに決断しなければいけないっていうところで、本当にたくさんの経営者が悩んだと思います。 それでも、ほとんどの経営者がお客様の命、従業員の命を守るほうに行ったっていうのは、何の罰則もない中そっちに行ったっていうのは、本当に日本人って誇らしいなって、ずっと思ってました。
お店の売上は?
店舗に関しては(売上が)6分の1ぐらいになりましたね。ただ、それが僕はもうゼロっていうのを覚悟していたので、それでもありがたかったです。通販に関しては、ありがたいことにグンとこの(コロナ禍の)中で伸びたものもありますし。それもやっぱり応援という気持ちもあったんですかね。本当にびっくりするような数になったりだとか。 「業者さんを助けるんだ」というお気持ちもめちゃくちゃあったと思うんですよ。そんなお客さんがたくさん居ていただいて、本当に業者さんが泣いて喜んでました。