たむらけんじさん「人間の強さを、この苦しい状況の中で感じました」【コロナ禍をどう生き抜く】
営業再開に向けて
(2006年に)焼肉屋始めた時は、本業の芸人のほうもめちゃくちゃ暇やったんで、毎日お店に行って、オープン前にトイレ掃除してというのをやってたんですけど。(今回の営業再開に向けて)トイレも久々に掃除しました、もうピッカピカに。 従業員も、もちろん毎日キレイにはしてくれてるんですけど。それでも日頃できない部分とかね、便器の裏とか、そんなんとかも全部ピカピカにして。
お店のコロナ対策は?
まずは、よくテレビでも取り上げられてますアクリル板的なこと。でも、アクリル板はあの時期、全くなくて。うちの従業員がホームセンター行って、それに代わるようなもの、お客さんの出入りもあるのでそれを動かせるように作ったりだとか。あとは、アルコール消毒はもちろんのこと、メニューを使い捨ての紙に変えたり、卓上に物を置かない。 お客さんの命、自分らの命を守れる物があるんだったら、どんどんやれっていうことは(従業員に)言ってます。
経営者の役目について
コロナの時は、やっぱり僕が(店に)行くことによって、みんながこうグッと一致団結してくれたらいいなと思ったので行ったし、トイレ掃除もしたし、それを多分彼らは見ていたと思うんですよ。 僕の今この経営の中の役目でいくと、多分、そういう部分やと思うんですね。僕が数字を見るとか、なんか営業を取ってくるとか。そんなことじゃないと思うんですね。
リモート環境に思うこと
このリモートってすごく素晴らしいし、僕もこの2カ月間孤独で、このリモート飲み会っていうものを最初はバカにしてたんですよ。そんなもんね、こんな画面見て飲んだって一人は一人やん、孤独は孤独やんって思ってたんですけど。 いやいやいや。あんなに人が近くに感じられて、それで僕は一人じゃないんだっていうことを感じられて。僕は本当に助けられて。本当にこの(リモートは)いいんですけど、ただ一つ。 やっぱり芸人って、他の人もそうかもしれないですけど、すごく「間」が大事なんですよ、会話の。(リモートだと)どんどんどんどんテンポがゆっくりの方向に落ち着いていくんですよ。となると、芸人はどんどん気持ち悪くなっていくっていう。ノッてこない。 だから、ひな壇でワイワイガヤガヤみたいな、そればっかりいるとしんどいんですけど、いるじゃないですか。「おーい!」みたいな。あれが出来ないっていうのが、すごく苦しかったですね。