欧州での「ブレークスルー」につながる? レクサスLBX 長期テスト(1) 想像以上に車内は広い!
想像以上に広い車内 慣れないシフトレバー
筆者はロンドンに住んでいるから、コンパクトカーの便利さがわかる。だが、チャイルドシートやベビーカーがかさばることも知っているから、LBXの車内は充分広いのか初めは不安視していた。 しかし、比較的身長の高いカメラマンは、今回の撮影で前後のシートへ快適に座っていた。荷室容量も402Lと、実はこのクラスとしては大きめ。僅かに全長の長いアウディQ2より、2L小さいに過ぎない。形状もスクエアに仕上げてある。 結果として、チャイルドシートと子供用のストライダーは、問題なく載せられた。大きなスーツケースはどうだろう? インテリアはブラック基調だが、スマートなデザインでプレミアム感がある。タッチモニターは大きく、シートや内装の仕立ては高品質。カラーは、アイボリーを選んだ方がオシャレだと思うけれど。 筆者が乗り始めて1週間ほど経つが、シフトレバーは慣れない部分の1つ。デフォルトの位置から前へ倒すとRへ入り、後ろへ倒すとDに入るのだが、直感的だとは思えない。これはトヨタやレクサス特有かと思っていたら、BMW iX3でも同じ配置らしい。 トランスミッションは、トヨタ式ハイブリッドの定番といえる、e-CVT。良い印象を残していないユニットといえるが、LBXの味付けは違うようだ。想像以上にフィーリングが改善されている。負荷が高まると、不自然に回転数が上昇するのは変わらないが。 LBXは、レクサスの期待通りに欧州市場で機能するだろうか。長期テストで、ブレークスルーにつながる魅力を確かめてみたい。
セカンドオピニオン
欧州市場では、小型モデルの支持率は高い。また、大型モデルでなければ高級車になれないというルールもない。LBXを、筆者は好きになれる気がする。 発表会では、LBXのアイデアを好ましく感じたし、共感できる特長も備わると思えた。長期テストを通じて、レイチェルは新しく小さなレクサスを好きになれるだろうか。 ジェームス・アトウッド(James Attwood)
テストデータ
■テスト車について モデル名:レクサスLBX ハイブリッドFWD プレミアムプラス・デザイン(英国仕様) 新車価格:3万5595ポンド(約726万円) テスト車の価格:3万6265ポンド(約740万円) ■オプション装備 メタリック・バイトーン塗装:670ポンド(約13万7000円) ■テストの記録 燃費:21.7km/L(WLTP値) 故障:なし 出費:なし
レイチェル・バージェス(執筆) 中嶋健治(翻訳)