燃費不正で三菱自動車が会見 益子会長も出席(全文1)国交省への報告内容
当時の社長としての現場への指示と進退も含めた経営責任について
NHK:それでは幹事社のNHKから最初に質問させていただきます。益子会長にお聞きします。この不正が始まった当時の社長として、燃費の目標値が引き上げられていく中で開発現場にどのような指示を具体的に出されていたのか。またご自身の進退も含めた経営責任についてどのようにお考えかお聞かせください。 益子:まず最初に、これまで社長に記者会見の場で説明をしてもらってきたわけですけど、今日、私がここに出てまいりました理由を冒頭、お話しさせていただきたいと思います。私どもでは監査等委員会設置会社に移行する予定をしております。これを踏まえまして、監督と執行の分離を先取りして実施してまいりました。本件に関する調査につきましても執行部門のトップである相川社長に委ねておりましたが、社内調査がある程度まで進みましたので、監督側の代表として直接、ご説明申し上げるのが適切と考え本日、参った次第であります。次にご質問のありました当時のことに関してでございますが、少し直接的に答えるのが難しいので別の観点から答えますが、経営責任と不正が行われた、不正な業務をしていた現場の責任というのは分けて考えたいと思っております。 まず不正な業務をしていた現場につきましては、原因と責任を明確にして再発防止に万全を期したいと、このように思っております。今回の不正を社内調査した結果、まだまだやることがたくさんあると痛感させられました。意識改革、組織改革が開発部門は、他部門に比べて特に遅れていたと言わざるを得ないのが実情、現状でございます。経営責任につきましては、知らなかったということで責任を逃れることはできないと考えております。報告が上がってくるような透明度の高い組織をつくれなかったこと、意識改革ができなかったことが、これも経営の責任と考えております。 それでは責任の取り方でございますが、これはいろいろあると思いますけれども会社の経営、あるいは会社の将来を安定させる道筋をつけることも経営者の責任と考えております。もう少し具体的に申しますと会社生活、残りの時間をどのように使うかということはこれからの結果を見て皆さんに評価をしていただきたいと、このように考えております。 NHK:各社さんどうぞ。