【60代「NYでパートナー探し」の道】夫が出て行った後、頼ったのは…
セックスレスを理由に、夫に離婚を切り出された杉本佳子さん。「私は男の人のこと、結婚というものをなんにもわかっていなかったのだろうか?」と初めて思い至り、結婚や関係性の本を読み始めた。そこには衝撃の事実が…。NYを舞台にOurAge世代の恋愛、婚活をルポする連載、60代「NYでパートナー探し」の道・第3回をお届けしよう。
ーーー 私は夫が家を出て行くまで、リレーションシップに関する本を1冊も読んだことがありませんでした。そんな本を読まなくてもモテたとか、そんなことでは決してありません。 実は本から入るタイプの私。 ニューヨークにいずれ長く住もうと思いたったのは23歳の時で、実際に住み始めたのは31歳でしたが、その間、ニューヨークに関する本を20冊は読んだと思います。 妊娠してからは妊娠・子育てに関する本を、20冊以上は読みました。でも、リレーションシップの本を読もうと思ったことが何故かありませんでした。 夫が出て行って初めて、「私は男の人のこと、結婚というものをなんにもわかっていなかったのだろうか?」と思い、本を読み始めたのです。 最初は、相手がアメリカ人だったし、日本とアメリカで性生活に対する考え方や感覚が違う部分がある気がして、アメリカ人の著者のもので日本語訳が出ている本を読み漁りました。 例えばある本には、 「男は仕事が終わって家路につく途中、帰ったらご飯を食べて、シャワーを浴びて…妻(あるいは恋人)とセックスをするのを楽しみにしながら帰ってくる。女は帰ったら、まずあれをして、これをして、それからこれをしてと考えながら帰宅する。その「やることリスト」にセックスは入っていないことが多い。そして、やることリストが長ければ長いほど、それをし終わる頃には疲れ切ってしまい、セックスどころではなくなる」 というようなことが書かれていました。 私は、「ひえ~ 男の人ってそんなこと思いながらうちに帰ってきていたんだ。全然知らなかった!」と衝撃を受けました。 ニューヨークにいる女友だちの中には、夫がセックスに興味がなく、淡白であることに不満を抱いている女性たちもいますので、男性がみんなこうだとは限らないでしょう。でも、こうした男性が多いということは言えるのだろうと思います。 そして私の「やることリスト」は常に長く、それを終える頃には疲れ切ってしまってセックスどころではないというのは、まさにその通りでした! ニューヨークのブックオフで売られていたアメリカ人が書いたリレーションシップの本を一通り読み漁った後、櫻井秀勲さんの本にも目を向けてみました。そして、「あ、櫻井さんの感覚は日本の古い性の固定概念にとらわれていなくて、ニューヨークに住んでいても参考になる」と思い、櫻井さんの本も見つけると読むようになりました。 私が何度も繰り返し読んだほど特に良かった「参考図書」、ここにリストアップしますね。 参考になりましたら幸いです。