Xとの訴訟取り下げ、刃物事件動画巡り豪当局 裁判所の判断受け
Renju Jose [シドニー 5日 ロイター] - 豪サイバー規制当局は5日、司教が刺された様子が映った動画を巡る短文投稿サイトXとの訴訟を取り下げることを決定した。動画を閲覧できないようにするための仮命令の延長を求めていたが、裁判所が5月に退けていた。 サイバー空間を監視する「eセーフティー・コミッショナー」のジュリー・インマン・グラント氏は、Xに動画削除を当初通告したのはさらなる暴力を誘発し、社会に害を及ぼす可能性を防ぐためと説明した。 シドニーの教会で司教が礼拝中に刃物で刺された4月の事件を巡っては、豪当局がテロ攻撃と非難。X側はオーストラリアのユーザーの閲覧をブロックしていたが、一国のルールがインターネットを支配すべきではないとして、世界規模での削除を拒否していた。