160キロで農道を疾走!轟音響かせるラリーカーの迫力に度肝を抜かれた 最高峰の大会に53万人、愛知・岐阜で開かれた世界選手権をリポート
豊田市では、ラリー・ジャパンの翌週の25~26日に入門者向けの大会「ラリーチャレンジ」も開かれた。世界選手権で使われたスタジアムの特設コースを走れるとあって、過去最多の115台が参加。1週間前に激走を見せた勝田選手らがデモ走行を披露した。 他の車とは明らかに違う、トップカテゴリーのエンジン音や挙動を間近で目撃し、私は「トップドライバーが操るマシンの挙動は他とは明らかに違い、まるでジョッキーが競走馬を操るかのようだった。お金を払って見たいプロの運転とはこういうことか」と度肝を抜かれた。 ラリーチャレンジはトヨタが2001年から全国各地で開いている。23年は全11戦を開催し、合計で807台が出場した。計10万2千人が来場し、35億~40億円の消費活性化効果があったとトヨタは試算している。来年は13戦に増やす見込みで、3月には初めて沖縄県で開催する。 豊田市で開かれたラリーチャレンジにはトヨタの豊田章男会長も、自身のドライバー名「モリゾウ」として参加した。集まった報道陣に世界選手権の感想を問われ「約150カ国で放送され、SNSでは何億もの投稿があった。美しい秋の日本の風景を全世界に伝えられ、大成功だった」と評価。「今後はより多くの笑顔が見られる大会になっていくことを期待している」と語った。