保湿しない、寝かせる、あとひとつは…?やってはいけないほうれん草の保存方法3選
秋から冬にかけて甘さが増しておいしくなるほうれん草は、冷蔵庫の中でいつのまにか傷んでしまっていた…ということが多い野菜でもあります。また、目に見えて傷んでなくても、食べてみたら味や食感が変わってしまっていることに気づくパターンも。そんなときは、じつは栄養価も下がってしまっていることも。 【画像】保湿しない、寝かせる、あとひとつは…?やってはいけないほうれん草の保存方法3選 今回は、傷みやすいほうれん草を上手に保存するためのコツを、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに教えてもらいます。
【NG1】保湿しないで保存
ほうれん草の葉は、乾燥するとすぐにしおれてしまいます。ときどきスーパーの店頭でも、葉の先がシワシワになってしまったほうれん草を見けることがありますが、買って帰ったあとも保湿をしないとこの現象が起きますし、最終的に葉全体が使えなくなってしまいます。 そこで、湿らせたキッチンペーパーなどでほうれん草全体を覆って、保湿した状態でポリ袋に入れて冷蔵庫へ入れるようにしましょう。なお、ほかの野菜の場合、キッチンペーパーは2~3日で取り替えたほうがいいですが、ほうれん草の場合はもともと2~3日しか持たないので、取り替える必要が来る前に使い切ってください。
【NG2】寝かせて保存
ほうれん草にかぎらず、野菜は基本的に、畑にあったときの向きで保存するのがもっともよいとされています。つまり、ほうれん草の場合は、根を下にして縦向きに植えられているため、立てて保存するのがよいということになります。 横向きに寝かせた状態で冷蔵庫に入れてしまうと、もとの状態、つまり縦向きに体を持ち上げようとして、余分なエネルギーを使ってしまい、傷みが早くなってしまいます。そのため、できるだけ立てて保存するようにしましょう。
【NG3】冷蔵で何日も保存
じつは、ほうれん草は冷蔵のままではほとんど日持ちしません。お店に置かれている時点の状態にもよりますが、通常のスーパーで買ったものであれば、冷蔵保存できる期間はせいぜい2日ほど。それ以上経つと葉が傷んでしまうだけでなく、栄養価もかなり下がってしまいます。そのため、買ってから3日以上使わない場合は、冷凍保存がおすすめ。 生のまま冷凍する場合は洗って数cmの長さに切り、水気をふき取ってジッパーつきポリ袋などの保存袋に入れて冷凍庫へ。使用時は凍ったまま調理したり、熱湯をかけたり電子レンジを使ったりしてもOKです。 また、加熱してから冷凍する場合は、やや固めにゆでて冷水で冷やしてから数cmの長さに切り、水気をしぼってから小分けにしてラップにつつんで保存袋へ。この場合は使用時に自然解凍でも構いません。 いずれの冷凍方法の場合も、約1カ月保存可能です。ぜひ冷蔵だけでなく冷凍も活用してみてください。