インフルエンザ流行入り、過去10年で最も早く…専門家「早めのワクチン接種検討を」
厚生労働省は8日、インフルエンザが流行入りしたと発表した。全国約5000か所の医療機関から10月28日~11月3日の1週間に報告された感染者数は、1医療機関あたり1・04人で、流行入りの目安となる1人を超えた。年間を通じて流行が続いた2023年を除けば、過去10年で最も早い流行入りとなる。
都道府県別では、沖縄(10・64人)が最も多く、静岡(2・09人)、千葉(2・00人)が続いた。16県で1人以上だった。
新型コロナウイルスの感染対策の徹底などにより、インフルエンザは20年春から約2年半、流行しなかった。その後、22年末に始まった流行は24年4月まで続いた。
三鴨広繁・愛知医大教授(感染症学)は「今シーズンは、まだワクチンを接種していない人が多いとみている。いつもより患者が増える可能性がある。混雑する場所でのマスク着用のほか、幅広い世代で早めのワクチン接種を検討してほしい」と呼びかけている。
一方、新型コロナは、1医療機関あたり1・57人。前週(1・69人)の0・93倍で、10週連続で減少した。