新文化ホール再検討で市民懇談会 無作為抽出の43人が語り合う
京都府福知山市は22日夜、中ノの市厚生会館で、「新文化ホールについて考える市民懇談会」の第1回会合を開いた。無作為抽出の市民3千人のうち、参加を希望した143人が対象。初回は出席した43人が小グループに分かれ、それぞれが思い描く文化ホールについて意見を出し合った。 市は昨年7月に、厚生会館を建て替える形で新文化ホールを建設する基本計画を策定したが、市民の声を受けて見直しを表明。今年度から、改定計画を策定する再検討委員会、多くの声を集約する市民懇談会の2本柱で見直し作業を進めている。 より中立的な意見を集めるため、市は懇談会の内容と進行を福知山公立大学の木村昭興教授に依頼し、実施した。 参加者は、各グループの進行役を務める公立大生とともに5人から7人の9グループに分かれて座り、「文化ホールでイメージするものは?」をテーマに思いを広げて意見を出し合い、率直な自分の考えを伝えた。 「隣の市で開かれる大きな催しに子どもたちをよく連れて行ったが、移動時間や土地勘のない現地での過ごし方などが負担に感じていた。身近で子ども向けの大きな催しができる場所があればと思う」「福知山でも高齢化が進んでおり、そうした状況も踏まえて新ホールについて考える必要がある」「費用面などに疑問があり、新しくホールを建てることには反対」などさまざまで、参加者たちはじっくりと互いの意見に耳を傾けていた。 懇談会は11月27日、12月26日にも予定している。意見や感想は集約し、再検討委員会に届けられ、委員らが議論の参考にする。