激闘を繰り広げた日本とカナダ。ともに五輪出場を決めた。写真は予選MVPを受賞した山本麻衣。(C) FIBA

　驚愕の展開でパリ行きの切符を掴んだ姿が話題になっている。 　現地２月11日、ハンガリーのショプロンにて「FIBA女子オリンピック世界最終予選（WOQT）」の最終日の２試合が行なわれ、日本代表（世界ランク９位）はカナダ代表（同５位）に86-82で勝利を収め、３大会連続のオリンピック出場を自力で決めた。 【動画】スペインがまさかの大逆転！ 狂喜乱舞するカナダ選手を、笑顔で見守る日本の選手たち 　４チームが属するグループの上位３チームが五輪出場権を手にできる今予選。２試合を終えて全チームが１勝１敗で並び、最終日は勝った方が即切符獲得という大一番となった。日本は過去３勝８敗と大きく負け越している強敵カナダに挑み、スピード豊かなオフェンスと高確率の３Pショット、さらに身長差をカバーする激しいディフェンスで勝利を掴み、男子に続く五輪出場権を手にした。 　そして、日本の勝利によって、第２試合開始を待たずにスペインの五輪出場が決定。スペインは仮にハンガリーに敗れ、カナダと同じ１勝２敗となっても、カナダとの直接対決を制しているため当該成績で上回ることになるからだ。 　すると第２試合は、前半を終えて、世界ランク19位のハンガリーが格上の同４位スペインを20点差でリードする展開に。五輪出場には勝利が絶対条件のハンガリーは、第３クォーター途中までに最大22点差をつけた。しかし、ここからスペインが猛反撃を見せ、みるみる点差を縮めていく。そして、ついに最終第４クォーターの最終盤で73-72と逆転。ハンガリーの最後の攻撃も得点には至らず、まさかの大逆転劇でスペインが勝利を収めた。この結果、ハンガリーとカナダが１勝２敗で並んだが、直接対決を67-55で制していたカナダが当該成績で上回り、パリ行きの切符を勝ち取った。 　この劇的な展開をFIBA公式Xが映像とともに速報。「すごい！カナダの選手たちはスペインがハンガリーとの22点差を逆転し、オリンピックの夢が叶うのを観戦しました」と綴り、スペインvsハンガリー戦の映像と、その試合の様子をTV観戦するカナダ選手の様子を撮った動画を並べて公開。第２試合のタイムアップとともに、カナダ代表の選手たちが飛び上がって狂喜乱舞する姿が収められている。 　動画をチェックしたフォロワーからは、「カナダおめでとう」「カナダの選手最高じゃん。次はパリ五輪で」「そりゃカナダは気が狂うよね。スペイン対ハンガリーは消化試合みたいな感じになるんじゃないかと懸念されていたが、とんでもない試合になった」などとカナダを祝福する声もあれば「ハンガリーつらい…」「残酷だったなぁ」と出場権を逃したハンガリーに同情する声も。 　また、歓喜するカナダ選手たちの傍らには、日本代表の馬瓜ステファニー、川井麻衣らが拍手を贈る姿もあり、「日本の選手たちがサポートしているね」「これぞスポーツ！最高のリアリティTV」「うわぁ壮絶…日本選手も一緒に見てたのほっこりする」「スポーツのこういうところ良すぎ」などとコメントが寄せられている。 構成●THE DIGEST編集部