話題のダークウェブは見るだけでも危険なの? そもそも本当に実在しているのか?
近ごろ、国内の大企業を対象としたサイバー攻撃がし烈さを増しており、機密情報やユーザーの個人情報がダークウェブに流出するケースも発生しています。 この「ダークウェブ」とはそもそも何か、あまり詳しく知らない方もいるのでは? 【画像でわかる】iPhoneで「本名バレ」するって知ってた? 全員がやっておいて欲しいiPhone必須設定10選 GoogleやBingなど一般的な検索エンジンでアクセスできるサイトは「サーフェスウェブ」。一方、検索結果に表示されないものは「ディープウェブ」と呼ばれます。 つまりハッカー集団が流出させている情報は「検索エンジンの一般的な検索結果」に表示されるわけでもなければ、Google ChromeのURL欄にURLを直打ちしてアクセスするものでもないということです。 そしてダークウェブは実在しており、匿名性保持や追跡回避の技術が使用され、サーフェスウェブでは閲覧できない違法情報などが扱われる空間です。 こう言われると「実際にダークウェブに入ったらどうなるのか」気になりますよね。ダークウェブは「入るだけで酷い目にあうような危険な空間」なのでしょうか。今回はダークウェブは見るだけでも危険なのか、解説します。
ダークウェブに入ったらどうなる? 見るだけでも危険?
ダークウェブに入っても、「閲覧するだけ」なら特にユーザーが危険や酷い目にあうことはありません。 たとえばダークウェブにはネット規制が厳しく敷かれている国向けのニュースサイトやSNSもあります。最も有名な例には、ニューヨークタイムズのTor版(ダークウェブ版)が挙げられます。 ニューヨークタイムズでは情報検閲が激しい国のユーザーに対しても、ニュースを提供できるようにダークウェブを活用しています。つまりダークウェブを「ユーザーを守る手段」として利用していると言えるでしょう。 同様に検閲が厳しい国のジャーナリストや研究者がダークウェブを活用して、情報交換をするケースもあります。論文などが普通に公開されているケースもあります。 つまりダークウェブの技術そのものや、ダークウェブに流通する情報すべてが違法というわけではありません。合法的かつ有益な目的に活用されることも沢山あることは間違いなく、そうした用途のフォーラムなどもダークウェブ上にあります。 ■ダークウェブに用いられる技術