園児が育てた野菜で給食 長野で「食農保育」の取り組み
「3人、5人と産んで育てる若夫婦も」
「食農保育」とともに「自然の中で育ってほしい」という園の方針で、園内には4トントラック250台分の土を盛って作った「森」に250本の木を植えてあり、収穫祭の13日も鮮やかに紅葉した小山で子どもたちが遊んでいました。 園の考え方に地域の親たちも共鳴。子どもを預けていない一般の人たちも収穫祭などの手伝いをしてくれます。藤原園長は「子どもたちや保護者の活動を見て、ここでは安心して子育てできるからと子どもを3人、5人と産んで育てる若夫婦もいます。今の社会はあちこちが分断されている。それを直していけば子どもは増えるのです」と話します。 施設の拡張が今後の課題だという藤原園長は「命を育てることは支え合うこと。だから子どもだけではなく親も地域の人も一緒になって自分たちが食べるものを作り出していく。子どもたちの五感を鍛えるのが食農教育ですが、この活動では子どもだけでなくむしろ親が変わっていきます」と、食農保育の広がりに期待していました。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説