【世界で最も売れているBMW】X3が7年ぶりのフルモデルチェンジで4代目に!日本仕様を発表
2024年も販売堅調なBMW
11月28日、ビー・エム・ダブリューはプレミアムコンパクトセグメントのSAV(スポーツアクティビティビークル:BMWではSUVをこう呼ぶ)の『X3』をフルモデルチェンジして販売を開始した。デリバリーは、2024年12月以降を予定している。 【写真】日本上陸を果たした世界で最も売れているBMW、4代目X3! (102枚) コロナ禍が落ち着いたとはいえ、日本市場における輸入車販売が全体的に伸び悩んでいる。それでも、BMWは2024年1月から10月までに2万8036台を販売しており、純輸入車としてはメルセデス・ベンツに次ぐ2位の座を堅守している。純輸入車メーカーでは、トップ10で前年の販売台数をクリアしているのは1位のメルセデス・ベンツと2位のBMW、そして7位のポルシェくらいで、他社はいずれも前年割れとなっている。 BMWが比較的好調なのは、昨年後半から5シリーズ、X2、M5、1シリーズとニューモデルを送り出し続けているところにもよるだろう。またi5やiX2といったBEVの新車攻勢にも積極的だ。そしてこのX3の投入で、日本市場におけるBMW車人気に拍車をかけようとしていることは間違いない。 前述のように、X3はBMWのコンパクトセグメントのSAVだ。とはいえ、日本ではミドルサイズにあたるだろう。初代は2003年に発表され、日本では2004年に発売された。7年ぶりにフルモデルチェンジされた今回の新型は、4代目にあたる。いまや世界的なSUVブームの影響もあり、2023年に世界中で最も売れたBMW車は、このX3だった。日本市場においても、X3は重要視されているモデルの1台だ。 では、そんな新型X3の概要を紹介していこう。
最新BMWらしいスポーティかつ力強いプロポーション
新型X3の外寸は、全長4755×全幅1920×全高1660mm。従来型より25mm長く、30mm幅広いが、15mm低い。ホイールベースは従来型と同じ2865mmだ。日本の街中では全幅が少し気になるが、サイズ的にはこれくらいまでがちょうど良いだろう。 BMWの新世代デザイン言語により、金属の塊から削り出したようなスポーティかつ力強いプロポーションをアピールしている。フロントでは、環状シグネチャーを2回繰り返すLEDヘッドランプ、キドニーグリルの縁をライトアップするアイコニックグローが目をひく。 サイドビューは、フラットなルーフラインや後方に向かってキックアップするショルダーライン、高めで伸びやかなボンネットなどで、SAVながらよりフラットかつスポーティなものとしている。 リアまわりではプレスラインを最小限にし、ナンバープレートの取り付け位置をバンパーに収め、テールランプを立体的なT字型にしてクリーンかつモダンな印象とした。 インテリアでは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ、運転席側に傾けて視認性を高め、また物理スイッチを減らしてタッチ操作を増やしている。最近のBMW車同様にシフトレバーを廃してATセレクターはスイッチ式とした。 センターコンソールにはアンビエントライトを配し、ジュエリーボックスと称してQi対応機器を置いて充電も可能だ。アンビエントライトはドアパネル内にも配され、立体感や躍動感のあるデザインとしている。 サイズアップによりリアシートは大人3人が座れる空間を確保し、ラゲッジスペースもリアシート使用時で570L(従来型+20L)、40:20:40分割可倒シートを全倒すれば最大1700L(同+100L)と拡大されている。