子育てで欠勤の多い同僚…30歳独身女性がついに暴露した「エグい本音」とあらわになった「深い溝」
やり取りをすべて聞かれていた
その後、席に戻ろうとした瞳さん。しかし、運悪く沙織さんと出くわしてしまったという。こともあろうか、先ほどのやり取りをすべて彼女に聞かれてしまったのだ。 「さすがにばつが悪くて、ただただ目を伏せるよりほかありませんでした。けれど、すれ違いざまに沙織さんは『親なんだから、子どもが風邪をひかないようにきちんと体調管理しなさいよ』と憎まれ口をたたいてきて。このままでは堂々巡りなので、さすがにらちが明かないと思いました」 これをきっかけに、瞳さんは彼女と話し合いの場を設けることにしたという。そもそも自分が子どもを理由に会社を休むことが多いので、その分仕事を負担してくれた沙織さんにしっかり感謝の意を伝えることにしたのだとか。
本音で話し合いたい
「この際、本音で話し合いたいと思いました。そこで『これからも助け合って仕事をしていきたい』と語りかけると、沙織さんは『こっちはあまり助けられたことがないけど……』とつぶやいたのです。すかさず『仕事量だけで判断しないで! 共に働いているのだから、助けていないはずがない』と反撃して。 さらに『あなたも家族の病気で休むことがあるかもしれない』と畳みかけるも、彼女はまったく納得していない様子。結局話はまとまらず、その場には不穏な空気が流れました」 この出来事がかえって火に油を注ぐ形になった。彼女は上司の智子さんに「瞳さんとの間に衝突が生まれてしまった」と報告したのだ。その結果、社内でもっとコミュニケーションを取る必要があると、週に一度ミーティングが行われるようになったそう。
助け合う雰囲気が生まれるようになったが
「私も、いろいろと言い過ぎたと反省しました。それからというもの、子どものために仕事を休んだら、事情を説明したり、事後報告をしたりして、周りに理解を求めることに。すると、職場のメンバーは状況を理解してくれて、少しずつみんなで助け合うような空気が生まれていったのです。しかし、相変わらず沙織さんは子どものことで休むといい顔をしなくて……。ただここで諦めることなく、今まで以上に休んでしまった分の穴埋めに励みたいと思います」 職場のみんなとしっかり向き合うことにした瞳さん。今回のように、子どもを理由に仕事を休むことに理解を示さない人がいるのはよくあるケースのようだ。現状を嘆くよりも、自分から歩み寄る努力も大切にすべきだろう。
菜花 明芽(ライター)