井上尚弥 12・24グッドマン戦前最長となる10ラウンドのスパー 「前回の自分を超える」
◇世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ 統一王者・井上尚弥<12回戦>IBF、WBO1位サム・グッドマン(2024年12月24日 有明アリーナ) 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が28日、横浜市内の所属ジムで試合前最長となる10ラウンドのスパーリングを行ったことを報告した。 12月24日(東京・有明アリーナ)に控えるIBF、WBOスーパーバンタム級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)との防衛戦に向け、先週からスパーリング相手として参加している元アマチュア全米王者ジャフェスリー・ラミド(米国)、23日に来日した新たなメキシコ人パートナー2人のうちの1人となる、元WBCユース・シルバー・フェザー級王者クリスチャン・オリーボ(メキシコ/22勝8KO1敗1分け)と5ラウンドずつした。 井上は「今日はだらけないで10ラウンドをしっかりとやりきった。あのテンポで10回を進めることができれば試合はもう問題ない。あと10ラウンドを1~2回はやりたいと思っている」とジムを通じてコメント。 オリーボについては「ラミドが来て対策面は全然、違いますね。イメージがしやすいので。(オリーボ選手とも)良い実戦練習ができると思う」と話し、24年3試合目となる世界戦へ「もう慣れたもの。ただ毎試合毎試合、前回の自分を超えること、ドヘニー戦はドヘニー戦でやれることをしっかり、自分の中で120%やったつもりでいる。そのドヘニー戦を超えることがテーマというか。そこと比べて落とすことなく練習できればしっかり仕上げることができる」と話した。 2団体で世界ランク1位で無敗の”最強挑戦者”グッドマンについては「周りの下馬評を意識していたら、最高の自分は作れない。自分としてはどの相手でも、死ぬ気で覚悟を持って挑んでくると思っているので。番狂わせをしてやろう、一晩で人生を変えてやろうという選手の気持ちを、自分が上回る気持ちでやらないと。気持ちの差が出ると思う。意識するのはそこですね。スパーリングの内容、もちろん対策も大事ですけど、1番は気持ちをつくりあげる。気持ちさえ作り上げることができれば、そこに隙も生まれずやることができる。そうすれば問題ないと思う」と自信を示した。 スパーリングを視察した大橋秀行会長は「本人も意識している部分はあると思うが、さらにディフェンスが良くなっているね。そしてフットワーク、ステップワークも最後の10回まで良かった」と太鼓判を押した。