北とぴあで講座「これからの日本と渋沢栄一」 北区民らが企画
北区渋沢栄一プロジェクトの公開講座が12月1日、北とぴあ(北区王子1)で開かれた。(赤羽経済新聞) 同講座は、新1万円札発行カウントダウンプロジェクト区民アイデア事業提案コース優秀賞のプランを元に、渋沢栄一について区民が学ぶ青淵義塾のプランナーが企画した「もっと!渋沢栄一」の中の公開講座。 始めに渋沢栄一のひ孫でNPO法人「共存の森ネットワーク」理事長の澁澤寿一さんが講義を行った。「私たちの未来へ向けて~渋沢栄一(明治)・渋沢寿一(令和)それぞれのSDGs~」と題し、自身のマングローブ植林の経験を引用し、資本主義がもたらす恩恵は保険・福祉・教育とさまざまな場に有効的ではあるが、その裏側で環境破壊が行われ生物の生きる環境に負担を強いている。経済発展は素晴らしいが、それだけでなく持続可能な社会になるような生き方をと訴えた。 続いて、参加者からの質問を踏まえ、澁澤さんが渋沢史料館顧問の井上潤さんと対談を行い、村社会研究や民俗学の視点から、渋沢栄一の孫で民俗学者でもあった敬三さんの話に触れ、未来に向けたこれからの日本と渋沢栄一について語った。 その後、各青淵義塾区民プランナーを紹介し、地図づくりや産業遺産巡りなどを行ったことにより、区民プランナーの知識が深まり、講座参加者がSNSへ学びを投稿するなど広がりを見せる様子が紹介された。 同塾区民プランナーの一人、椿克美さんは「今回の講座を実施して、講座+フィールドワークはとても効果的だということが分かった。参加者それぞれが抱いた渋沢栄一翁についての『もっと!』を深めて、次回があれば、子どもたちも含めて「もっと!渋沢栄一」を探していきたい」と話す。
みんなの経済新聞ネットワーク