惜しくも敗れた素根（右）。写真：AP/アフロ

　パリ五輪柔道女子78キロ超級の試合が現地８月２日に行なわれ、日本代表の素根輝が準々決勝で敗れた。一方でファンの間では試合中のある出来事が話題となった。 【画像】パリ五輪に挑む女子柔道日本代表選手７名を一挙紹介！ 　初戦の相手はリシェルアニタ・ソピムベラ（カメルーン）。体格で圧倒的に勝るソピムベラだったが、序盤から積極的に技をしかける素根に防戦一方で指導２つを与えられる。その後、残り１分を切った場面で後がないソピムベラが小外刈りを仕掛けたところを素根が浮落としでかわし技ありを奪うと袈裟固めで抑え込み、合わせ技一本。素根が落ち着いた柔道で白星発進とした。 　２回戦は徐仕妍（中国）と対戦。重心を低くとる素根を攻めあぐねる徐は残り１分で２つ目の指導を受ける。焦りが見える徐に素根は残り25秒ほどの場面に華麗な大内刈りで技ありを奪い、このリードを守って勝利を収めた。 　そして迎えた準々決勝。前回東京五輪で勝利していたカイラ・オズデミル（トルコ）が相手。素根は指導を先に２つ受けたため、しっかりとした組手がとれないながらも積極的に技をしかける展開。延長戦に入る。トルコチームのコーチが２度目の注意で退場を命じられるハプニングがあったものの、１分30秒が経過したところでオズデミルの抑え込みで技あり。素根は敗者復活戦に進むことになった。 　試合では素根が途中２度もコンタクトレンズがとれ、一度地面に落ちたレンズを口に含み目に装着する場面も。また、直後にはオズデミルもレンズがずれたのかまばたきをする様子も見られた。これにファンからは、 「衛生的に大丈夫？」 「落ちたコンタクト舐めてそのまま入れるの怖すぎる」 「これは絶対ダメなやつだ、ちゃんと目洗って！」 「替えのレンズとか持ってないんだ」 といった反応があった。 　素根は次戦、ミリツァ・ザビッチ（セルビア）との敗者復活戦に臨み、３位決定戦進出を目指す。 構成●THE DIGEST編集部