あなたに興味アリ! 猫が相手と「仲よくしたいとき」に出すサイン
愛猫をよく観察すると、飼い主さんに対して「仲よくしたいよ」「甘えたいよ」というサインを出していることがあります。そこで今回は、猫が「あなたと仲よくしたい」と思っているときにするしぐさについて、哺乳動物学者の今泉忠明先生に伺いました。 【写真】「おかえり 待ってたよー!」と言わんばかりのペルシャ猫
目を細める
猫は、敵意があったり警戒していたりする相手が近くにいる場合、常に相手のほうに顔を向けて目を見開き、隙を見せないようにするものです。 逆に、興味があったり気を許していたりする相手に対しては、目を細めたり閉じたりすることで、友好的な気持ちをあらわします。愛猫が飼い主さんに対して目を細めるようなしぐさをするときは、「仲間だよ、安心してね」と伝えていると考えていいでしょう。
しっぽを立てて近づく
猫が、相手の猫に興味をもってあいさつをしたいと思ったときは、しっぽをピンと上に立てて相手に近づきます。これは、「あなたと仲よくしたい」という友好的な気持ちをあらわすサインです。飼い主さんに対してしっぽを立てて近づくのは、何か要求したいときのアピールである場合もあります。
飼い主さんの帰宅を出迎える
飼い主さんの帰宅を出迎えるのは、帰ってきたのは飼い主さんだとわかってはいるものの、念のため確認をしにきていると考えられます。そういった意味では「おかえり」のあいさつといってもいいかもしれません。 ただ、この気持ちは瞬間的なもの。その後は「ゴハンちょうだい」「なでて」などの甘えやアピールに変わるため、愛猫の気持ちを察して対応してあげるといいでしょう。
飼い主さんの足元に寝転がる
猫がコロンと寝転がるのは、子猫同士がプロレスごっこをしたいときに誘うポーズです。飼い主さんに対してこの行動を起こすときも、遊ぼうよと誘っていると考えていいでしょう。おなかを見せるポーズではありますが、おなかをなでてほしいわけではないため、なでるのではなく一緒に遊んであげてくださいね。
飼い主さんの手や体をなめる
仲がいい猫同士は、お尻のニオイを嗅ぎ合うあいさつを行ったあと、顔周りのニオイを嗅いだりスリスリと体をこすりつけたりして、その流れでお互いをなめ合うことがあります。これは親密さのアピールで、飼い主さんの手などをなめるのも意味は同じ。愛猫からなめられたら、やさしくなでてあげるといいでしょう。 猫が飼い主さんと仲よくしたいときに出すサインは、どれもかわいらしいものばかり。ご紹介したようなしぐさを愛猫がしたときは、可能な限り応えるようにしてあげると、愛猫との絆がぐっと深まるかもしれませんね。 お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長) 参考/「ねこのきもち」2024年9月号『猫へ人へ「仲よくしたい」のアプローチ かわいいね ねこのあいさつ』 文/東里奈 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
ねこのきもちWeb編集室