フィギュアスケートGPシリーズスケートカナダ　男子SP後の会見で記念撮影に応じる、左から佐藤駿、イリア・マリニン、山本草太（左）と山本草太（撮影・藤塚大輔）

＜フィギュアスケート：グランプリ（GP）シリーズ第2戦スケートカナダ＞◇26日（日本時間27日）◇カナダ・ハリファクス◇男子ショートプログラム（SP） 　【ハリファクス＝藤塚大輔】昨季の4大陸選手権2位の佐藤駿（20＝エームサービス／明治大）が、ショートプログラム（SP）96・52点で2位につけた。 　冒頭の4回転ルッツを「気合」で降りて出来栄え点（GOE）2・79点の加点を引き出すと、その後も4回転－3回転の連続トーループ、トリプルアクセル（3回転半）と着実に積み重ねた。練習では「ジャンプがあんまり良くなかった」と不安を拭えないまま本番を迎えたが、高い集中力でジャンプ全3本を成功させ「出し切れて良かった」。満足できる演技内容となり、演技後には静かに右拳を握りしめた。 　GPシリーズでは5大会連続表彰台入り。昨季もスケートカナダ3位、フィンランド大会2位と健闘した。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる今季は、9月中旬のロンバルディア杯で合計285・88点、同下旬の東京選手権で合計276・50点と、好調な滑りだしを見せている。 　目指すSP100点超えには「スケーティングの部分、ステップの部分を狙っていかないと届かないと思う」。その中でも、伸びしろを感じる演技での96点台に「詰め切れたら100点台は出てくる」と期した。 　フリーは28日午前0時（ともに日本時間）から行われる。首位は106・22点でイリア・マリニン（米国）。山本草太（中京大）は92・16点で3位だった。